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  • 2015/10/14

仕事に「ノー」を言う人こそが成功者になれる

人間に等しく与えられた24時間365日を最大限に活用し、生産性の高い、充実した日々を送る…。理想としては誰もが望むところだが、現実にはそう上手く行かないもの。どうしても時間が足りず、仕事でもプライベートでも、やるべきことは山積みだ。となれば、発想を変える必要があるかもしれない。やるべきことが山積みだというが、それは本当だろうか? 「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラーの著書を持つ筆者からの指摘に学ぶ。

ゲアリー・ケラー/ジェイ・パパザン (訳: 門田美鈴)

ゲアリー・ケラー/ジェイ・パパザン (訳: 門田美鈴)

【著者】ゲアリー・ケラー
ケラー・ウィリアムズ不動産共同設立者・会長。テキサス州オースティンの一部屋で立ち上げた同社を一代で全米最大の不動産会社にまで育て上げる。現在はビジネス・コーチとしても活躍。権威あるアーンスト・アンド・ヤングの「アントレプレナー・オブ・ザ・ イヤー」にも選ばれている。「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラーを獲得した著書「The Millionair Real Estate」シリーズは、累計で130万部超を売り上げている。

【著者】ジェイ・パパザン
米大手出版社ハーパーコリンズを経て、ケラー・ウィリアムズ社出版部門の統括責任者として、ケラーの多くの著書に共同執筆者として関わっている。

【訳者】門田美鈴(かどた みすず)
翻訳家。フリーライター。 訳書に『チーズはどこへ消えた?』(扶桑社)、『カエルを食べてしまえ! 』『1分間顧客サービス』(ダイヤモンド社)など、多数。

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1つのことに的をしぼる

 誰もが一日に同じだけの時間を持っているのに、なぜ他の人よりずっと多くのことをこなせる人たちがいるのだろうか? 彼らはどうやって多くのことをこなし、実現し、そして多くのものを稼ぎ、手に入れているのか? 時間が業績を買うための通貨だとしたら、自分の割り当て分を現金化して、他の人より多くの収入を得る人たちがいるのはなぜなのか?

 それは、彼らが核心をつかむことを物事の中心に据えているからだ。つまり「的をしぼる」のだ。何かに成功する確実で絶好のチャンスを得たいなら、方法は常に同じでなければならない。的をしぼるのだ。

 「的をしぼる」とは、したいことではなく、するべきことをするということだ。それは、すべてが等しく重要とは限らないことを知り、最も重要なものを見つけることでもある。行動と望みとをしっかり結びつける方法でもあり、また、目覚ましい成果は、どれほど的をしぼれるかによって決まると気づくことでもある。

 仕事や人生から最大の収穫を得るには、できるだけ的をしぼることだ。

 ほとんどの人は逆だと思っている。大成功は時間のかかる複雑で大変なことだと考えている。そのため、スケジュール表や、やることリストにはやるべきことがいっぱいで、収拾がつかなくなっている。

 成功には手が届かないように感じて、そこそこのところで妥協する。大成功するには少数のことを首尾よくやるだけでよいのに、あまりに多くのことをしようとして、結局は何もできない。やがて多くを期待しなくなり、夢をあきらめ、つまらない人生に甘んじるようになる。

 人には限られた時間しかないから、あれこれ手を広げると十分なことができなくなる。業績をあげたいと望むなら、あれもこれもの足し算ではなく引き算が必要だ。多くのことをそこそこにやるより、少数のことを効果的にやらなければならない。

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 多くのことをやろうとするとき問題となるのは、何も削らないまま仕事や人生の荷物を増やしてしまうと、たとえうまくいったとしても不都合なことが多く出てくることだ。期限に間に合わず期待はずれの結果、大きなストレスにさらされ、時間を奪われ、睡眠不足、ひどい食生活、運動不足に甘んじ、家族や友人たちと過ごす時間を失ってしまう。これらはすべて多くを追い求めた結果だ。

 的をしぼることは目覚ましい成果をあげる簡単な方法であり、実際、有効である。

 いつでもどこでもどんなことにでも有効だ。それはなぜか? 目的はただ一つ、つまり、目指すところに到達することしかないからだ。そして、それこそが肝心なのだ。

【次ページ】 「やることリスト」に欠落しているもの

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