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  • 2015/11/20

キュレーション型ニュースアプリを支える「人工知能ビジネス」の可能性 (2/2)

白ヤギコーポレーション 渡辺賢智社長に聞く

読者の興味を多様な軸で分析したいニーズに対応

──最近はソーシャル分析を行うツールも増えていますが、こうしたツールと組み合わせて利用することも可能ということですね。

渡辺氏:はい。我々の強みは、メディアをさまざまな軸に分けて分析できることです。ある大手メディアの関係者と話をしたとき、その方は「読者の興味がわからない」と言っていました。たとえば、「政治」というカテゴリーがあったとき、記事単体のPVはわかるのですが、最も読まれたテーマが「アメリカ大統領」の記事なのか、あるいは「北朝鮮」の記事なのかはわからないというのです。大手メディア企業は複数のメディアを持っていますから、メディアを横断してどのような記事が読まれているかを分析することは、じつはかなり難しいのです。しかし、我々の技術を使えば可能です。それがわかると、メディアにおける生産と消費のギャップを可視化することができます。

──メディアにおける生産と消費のギャップとはどういうことでしょうか。

渡辺氏:たとえば、オバマ大統領に関する記事が全体の20%あるのに、オバマ大統領について読んでいる読者が全体の5%しかいないといったケースがわかりやすいと思います。この場合、何らかの対策が必要でしょう。また、読者の興味をクロスで見ることもできます。たとえば、為替に興味のある人は競馬にも興味を持っているといった分析が可能です。メディアを展開している企業では、こうしたニーズは大きいと考えています。

カメリオが狙う「超ロングテール」の広告モデル

──アプリ側のビジネスモデルについてもお聞かせください。

渡辺氏:カメリオの特徴は、超ロングテールだということです。カメリオでは、ユーザーがテーマを設定して記事を収集できるのですが、実はたった一人のユーザーしか追っていないテーマが約半数を占めています。

 それで何が起きるかというと、広告効率が非常に高くなるのです。以前、カメリオで特殊な検索エンジンの広告を出したことがあります。非常にニッチなエンジンなので、たとえばGoogleのAdWordsに出すとコンバージョンは非常に低くなりますが、カメリオだと桁違いに高くなるのです。

 仮に1つのテーマを10人が追っているとすると、こうしたテーマが1000個集まると、1万人にリーチすることが可能になります。広告を出す側にとっては、かなり面白いアプリになっていると思います。

──人材系の会社などは相性がよさそうですね。

渡辺氏:はい、おっしゃるとおりです。我々としても、こうしたカメリオの特長をもっとアピールしていきたいと考えています。

──話は変わりますが、渡辺さんは起業家としてユニークな経歴をお持ちですね。最後に、起業を目指す学生にメッセージがあれば、お願いできますか。

渡辺氏:もともと、世の中に付加価値を作り出すことに興味があり、学生のころから起業したいと考えていました。最初、パナソニックに入り、3年目に上海に異動になって、工場の統廃合、企業買収などに奔走しました。そのあと、コロンビア大学でMBAを取得して、起業するならコンサルティングの経験も必要だと考えてボストンコンサルティンググループに転職してプロジェクトリーダーも経験させていただきました。起業するなら若いほどよいと思います。そして、たくさん失敗して、経験を積んでほしいと思います。

──本日は、貴重なお話をありがとうございました。
(聞き手:編集部 松尾慎司 構成:井上健語)

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