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  • 2021/04/01

スマートシティとは何か? トヨタも驚く「ディズニー55年前の計画」に見る本質

さまざまなシーンで聞くようになった「スマートシティ」。「都市のDX」や「スマートシティの実現に向けて」などをテーマにした議論もよく展開されるようになりました。ですが、そもそもスマートシティとは一体どのような姿なのでしょうか? そう疑問を感じた、スマートシティ事業に携わる筆者が突き詰めたスマートシティの“姿”を解説したいと思います。

スマプラ/スマプラ総合研究所 代表取締役 幕田 範之

スマプラ/スマプラ総合研究所 代表取締役 幕田 範之

ITアナリスト歴20年。専門分野はスマートシティ、AI、IoT、サービスマネジメ ント、コンテナ、ストレージ。 2020年10月にスマプラ株式会社を設立。スマートという便利さと、プラプラ散歩するという楽しさ、仏教の安らぎを兼ね備えたワクワクするまちを作ろうとしている。 スマプラ総合研究所では、スマートシティやDXに関するコンサルティングやマーケティング支援、市場調査などを展開している。

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今さら聞けない「スマートシティ」とは?
(Photo/Getty Images)


「スマートシティ」とは一体何なのか?

 スマートシティという言葉を新聞でもよく目にするようになってきました。すでにITベンダーやエンジニア、都市開発、あるいは自動車関連企業の方々にとっては、当たり前のキーワードになっているかと思います。ちなみに、国交省では、スマートシティを下記のように定義しています。

スマートシティとは「都市の抱える諸課題に対して、ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)が行われ、全体最適化が図られる持続可能な都市または地区」のこと
(引用:国交省「スマートシティに関する取り組み」)


 今回は、みなさんがイメージするであろう、よくある近未来的なスマートシティとは、まったく異なることをお伝えできればと思っています。

 これまでの都市にただ、IT、AI(人工知能)、IoT、ビックデータが入ったデジタルの世界ではない“本当の”スマートシティの姿──人の考え方の変化、宗教観、哲学、アップデートされる思考、イノベーションなどさまざまな要素がスマートシティには含まれていることが見えてきます。

 そこには、ITベンダーが提供するソリューションを組み合わせただけの世界観ではない未来があります。


ゼネコン担当者も正解が分からない

 以前、ある大手ゼネコン会社の方に、「スマートシティとは何ですか?」と質問をしてみたことがあります。すると、「実はよくわからないんです」という答えが返ってきました。

 たしかに、東京の各地でMaaSや自動運転のバスが動き出し、ビルは監視カメラ、人感センサーなどを使って人の動線を見ることが可能になり、駐車場は自動運転車が駐車し、乗車する際にはエントランスまで車が迎えに来るといったスマートビル化が始まっています。あらゆるセンサーとITテクノロジーによって、見える化され、より便利な街へと進化しています。

 では、それらをスマートシティと呼んでしまって良いものなのでしょうか? 「便利になっているのは間違いないが、それだけなのか? 何か違和感があるんだ」という話になりました。


 一方で、東京は現時点で、かなり進んだスマートシティだという声もありました。電車は時刻通りに到着します。公園にある蛇口をひねるときれいな水が出てきます。下水道も整備され川の水もきれいです。実は、そんな国はあまりないのです。

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東京はすでにスマートシティ?
(Photo/Getty Images)

 それでは、そのような東京に、センサーやITテクノロジーを詰め込んでいけばナンバーワンのスマートシティに成り得るのでしょうか? もしかしたらそうなるかもしれないですね。

 では、ここで皆さんに質問です。そこに住みたいですか?

 ここまで読んでいただいた方の中には、少し違和感を覚えはじめた人が出てきたかと思います。「そんなものなのか、スマートシティというのは。ここまで新聞などで注目されている未来の都市というのものは。センサーとITが入っておしまいなのか?」と。

【次ページ】突き詰めるとたどり着いたスマートシティの“意外な姿”

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