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  • 2021/10/15

Azureの代表的なPaaSは何か? Webアプリホスティング環境を一覧でまとめる

山市良のマイクロソフトEYE

2021年になって、Microsoft Azureの初期から提供されてきたPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)およびIaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)、古い技術に基づいたいくつかのサービスの廃止が予告されました。Microsoft Azureは把握しきれない数の各種サービスを提供しています。WebアプリやWebサイトのためのPaaSとしては今、どんなものが利用できるのでしょうか?

フリーライター 山市 良

フリーライター 山市 良

IT 専門誌、Web 媒体を中心に執筆活動を行っているテクニカルライター。システムインテグレーター、IT 専門誌の編集者、地方の中堅企業のシステム管理者を経て、2008年にフリーランスに。雑誌やWebメディアに多数の記事を寄稿するほか、ITベンダー数社の技術文書 (ホワイトペーパー) の制作やユーザー事例取材なども行う。2008年10月よりMicrosoft MVP - Cloud and Datacenter Management(旧カテゴリ:Hyper-V)を毎年受賞。岩手県花巻市在住。
主な著書・訳書
『インサイドWindows 第7版 上』(訳書、日経BP社、2018年)
『Windows Sysinternals徹底解説 改定新版』(訳書、日経BP社、2017年)
『Windows Server 2016テクノロジ入門 完全版』(日経BP社、2016年)
『Windows Server 2012 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2014年)
『Windows Server 2012テクノロジ入門』(日経BP社、2012年)
『Windows Server仮想化テクノロジ入門』(日経BP社、2011年)
『Windows Server 2008 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2009年)
など

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画面1「クラウドサービス」は「クラウドサービス(クラシック)」として引き続き利用可能だが、すでに利用は非推奨であり、2024年8月31日に廃止される

Azure黎明期からのサービスの完全引退に向けて

 2010年1月に正式にサービスをスタートしたとき、PaaSとして「クラウドサービス」とそれに紐づいた「Webロール」および「Workerロール」が提供されました。

 すぐに、IaaS対応としてVMロールが追加されました。VMロールはその後、「Azure仮想マシン」に置き換えられましたが、WebロールやWokerロール用のクラウドサービスは現在でも継続して提供されています。

 これらの古いサービスは、「Azure Service Management(ASM)」という古いデプロイモデルを使用します。これらの一部の古いサービスを除いて、現在のAzureのほとんどのサービスは、「Azure Resource Manager(ARM)」というデプロイモデルに移行しています。ARMに基づいたAzure仮想マシンに対して、ASMに基づいたものを「Azure仮想マシン(クラシック)」と呼びます。

 マイクロソフトは2020年2月、「Azure仮想マシン(クラシック)」の提供を3年後の2023年3月1日をもって廃止することを発表しました。また、2021年8月には、「クラウドサービス」の提供を新規の利用に対して非推奨とし、3年後の2024年8月31日に廃止することを発表しました。

 クラウドサービスは現在でも新規に作成することはできますが、「クラウドサービス(クラシック)」として作成されます(画面1)。また、ASMからARMへの移行を支援するために、ARMベースのクラウドサービスとして「クラウドサービス(延長サポート)」が用意されています。

 つまり、2024年までに初期のPaaSおよびIaaSと互換性のあるサービスは完全に廃止されることになります。Azureポータルに「クラウドサービス(クラシック)」や「仮想マシン(クラシック)」のリソースが存在する場合は、余裕を持ってAzureリソースマネージャ(ARM)デプロイモデルのサービスに移行してください。



Webサイト/アプリのためのホスティング向けサービス一覧

 Microsoft Azureは誰も正確に把握していないのではないかと思うほどの数のサービスメニューが用意されています。

 たとえば、インターネットで公開するサービスとして、独自のWebサイトやWebアプリをホスティングしたいという場合、PaaSとしては今何が利用できるのでしょうか。

 「Azure Stack Hub」(Azureと一貫性のあるプライベートクラウドの統合システム)と東日本/西日本リージョンでの利用可能性や、無料プランの有無を含めて、表1にまとめてみました。このほかにも、モバイルアプリやIoT(モノのインターネット)に特化したサービスがありますが、話が複雑になるため省略します。

サービス Azure Stack Hub 東日本リージョン 西日本リージョン 備考
Azure Web Apps(Windows/Linuxオペレーティングシステム) 開発/テスト用の無料プラン(F1)あり
Azure Web Apps(Linux コンテナ) 開発/テスト用の無料プラン(F1)あり
Azure Web Apps(Windows コンテナ) × Premium V3 P1V3以上のプランが必要
Azure Static Web Apps(静的なWebアプリ) × × × 趣味または個人的なプロジェクト用の無料プラン(Fee)あり、東アジアおよび米国の一部で利用可能
ストレージアカウント(静的なWebサイト) Standard(汎用V2)、Premium(ブロックBLOB)で追加コストなしで利用可能
Azure Container Instances(ACI) × 無料プラン無し
Azure Kubernetes Service(AKS) プレビュー段階 無料プラン無し。Azure Stack HCI 向けの AKS on Azure Stack HCI は2021年5月に一般提供開始(7月から課金開始)
表1 Webサイト/アプリをホスティングできるAzureの代表的なサービス

【次ページ】コンテナ技術に基づいたアプリのデプロイ環境が発展

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