ショートカットは習得必修の仕事術
ショートカットを覚えると作業効率が劇的に向上する
Excelには作業効率を向上するための仕組みが多数用意されていますが、その中でも特に重要なのが「
ショートカット」です。ここで紹介するショートカットキーを数個覚えるだけでも、人によっては作業スピードが10 倍、20倍も速くなります。本当に
“劇的に”速くなります。
Excelに関しては、よく「
仕事が速い人ほどマウスを使わない」といわれますが、その通りだと思います。ちょっとした作業をするために毎回マウスに持ち替えていたら時間がいくらあっても足りません。Excelを使う時間が長い人は可能な限り、マウスを使わないように仕事を進めることが重要です。
ショートカットとは、
普段はマウスを使って実行している操作を、キーボードの特定キーの組み合わせによって実行する仕組みです。代表的なショートカットには、Ctrl+Cを押すと「コピー」、Ctrl+Vを押すと「ペースト」(貼り付け)などがあります。なお、ショートカット(shortcut)とは、直訳すると「近道」「手っ取り早い方法」という意味になります。
Excelではあらゆる操作にショートカットが割り当てられています。そのため、
頻繁に利用する機能を中心にショートカットを覚えていけば、多くの作業をキーボード操作だけで実行できるようになります。
作業効率の改善がミスの減少に直結する
ショートカットを活用することの最大のメリットは
作業スピードの向上ですが、それによって表の作成時間が短縮されるため、入力内容を確認・修正するための時間を確保できるようになり、その結果、より正確でミスのない表を作成できるようになります。
また、ショートカット機能の多くは
表の見やすさの向上にも役立ちます。不思議なもので、「ベタ打ちと計算式の色分けルール」や「罫線の設定」といった面倒な操作も、ショートカットを覚えると、設定・変更するのがだんだん楽しくなってきます。楽しいうえに見やすさも向上するので、使わない手はないでしょう。これらの作業が「楽しい」を通り越して「当たり前」になれば、上級者の仲間入りです。
ここでは「
絶対に覚えておくべき必修のショートカット」を厳選して紹介します。ぜひ覚えて活用してください。
これも重要! 右手側のCtrlキーを上手に使う
デスクトップ用のキーボードでは、右手側にもCtrlキーが用意されています。左手一本では操作しにくいCtrl+Wのようなショートカットは、右手でCtrlキーを押さえ、左手でWキーを押すとスムーズに操作できます。
データを操作する便利なショートカット10選
数値に桁区切りのカンマを入れる─Ctrl+Shift+1キー
数値に桁区切りの「,」(カンマ)を入れるには、Ctrl+Shift+1キーを押します(テンキーの「1」は不可)。このショートカットは非常に便利です。特に4桁以上の数値を扱う場合は使用頻度が高く、作業スピードの向上に大きく貢献する重要なショートカットの1つといえます。ぜひ覚えておいてください。
数値の末尾に「%」を追加する─Ctrl+Shift+5キー
数値の末尾に「%」(パーセント)を追加するには、Ctrl+Shift+5キーを押します。Shift+矢印キーによる範囲選択や、Shift+Spaceキー、Ctrl+Spaceキーによる行全体、または列全体選択と組み合わせて利用するとより便利です。
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