• 2022/06/13 掲載

見えづらいweb3の震源地、元MIT所長 伊藤穰一氏が旧山古志村に注目のワケ(2/2)

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web3を早く感覚的に理解して、想像できるぐらい勉強しておこう

 中長期で見れば、企業も社会も大きく変わっていくものです。だからもう「早く感覚的にweb3を理解して、誰かに言われたら想像できるくらい勉強しておこう」と言いたいのです。

 テクノロジーはあくまでもツールです。有用なものかどうかは使う側の目的意識によって変わってきます。

 web3のテクノロジーの何たるかを学び、実際に使ってみるなかで、アイデアを育んでいく。社会にとって好ましい方向へと持っていくには、目的を持つ人たちが早いうちに使いこなしてしまうのが一番です。

 初めて取り組む人は、とにかくまず自分で技術を試してみてください。まずは自分のトークンを入れておく「ウォレット」と、法定通貨を暗号資産に替える「暗号資産取引所の口座」を開設することを目標にしてみましょう。それができたら、今度はOpenSeaなどメジャーなマーケットプレイスでNFTを見て、気に入ったものを買ってみることです。

変化はいつ起きるのか?

 もしかしたら5年、10年という比較的短いスパンで、変化が起こる可能性もあります。特にソフトウェアやネットワーク業界は、運営の主体がユーザーに移って、企業としての実体を失い、巨大なDAOになっているかもしれません。

 同じような現象は、サービスや商品といった限られたパーツで見れば、他の業界でも起こり得ます。それくらいドラスティックな変化が間近に迫っているのです。

 私自身も変化のスピードが加速しすぎて、追い付かない時もあります。バズワードだけが先行して、ブームがあっという間に去ってしまうこともありますが、単語は残らなくても「コンセプト」は残るでしょう。恐らく「DAO」「ブロックチェーン」は普遍的なキーワードです。

 私の新著『テクノロジーが予測する未来』では、技術を知っている人も、知らない人もweb3が自分たちの生活にどんな影響を与えるのか感じてもらいたいと願って書きました。これを読めば、本質的なweb3を理解する一助となるでしょう。

 この本以外でも、web3の理解を助けるさまざまな活動を行っています。たとえば、BSテレ東との共同番組「Earthshot 世界を変えるテクノロジー」ではMCを務め、ポッドキャスト「JOI ITO 変革への道」では定期的にNFTに関する情報を発信しています。また千葉工業大学とは「変革センター」を創設し、学生たちと新しい技術によって、どう社会を変えていけるか一緒に模索しています。

 デジタルガレージでは、日本のweb3に特化したファンドを立ち上げ、スタートアップの育成にも取り組むつもりです。明日から開催するイベント「The New Context Conference2022」ではweb3をテーマに取り上げるので、ぜひ興味がある方はチェックしてみてください。
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