• 会員限定
  • 2022/06/28 掲載

【ドイツ現地レポ】ハノーバーメッセ2022、脱炭素を実現する最新ツールを解説

連載:第4次産業革命のビジネス実務論

記事をお気に入りリストに登録することができます。
ドイツで毎年開催されている産業見本市「Hannover Messe 2022(ハノーバーメッセ2022)」が、今年も5月30日~6月2日に行われました。ドイツの掲げるインダストリー4.0のコンセプトも2011年のハノーバーメッセで発表された過去があるなど、近年ハノーバーメッセはインダストリー4.0やデジタル製造技術の進捗確認の場として注目されるようになっています。今年のハノーバーメッセの様子を取材した筆者が今回から2回に分けてハノーバーメッセ2022のレポートを紹介します。前編ではハノーバーメッセ2022の概要とトピックス、主要テーマの一部を紹介します。

執筆:東芝 福本 勲

執筆:東芝 福本 勲

東芝 デジタルイノベーションテクノロジーセンター チーフエバンジェリスト
アルファコンパス 代表
中小企業診断士、PMP(Project Management Professional)
1990年3月 早稲田大学大学院修士課程(機械工学)修了。1990年に東芝に入社後、製造業向けSCM、ERP、CRM、インダストリアルIoTなどのソリューション事業立ち上げやマーケティングに携わり、現在はインダストリアルIoT、デジタル事業の企画・マーケティング・エバンジェリスト活動などを担うとともに、オウンドメディア「DiGiTAL CONVENTiON」の編集長をつとめる。主な著書に『デジタル・プラットフォーム解体新書』『デジタルファースト・ソサエティ』(いずれも共著)がある。その他Webコラムなどの執筆や講演など多数。また、企業のデジタル化(DX)の支援/推進を行うコアコンセプト・テクノロジー、国内トップシェアの帳票・BIソフトウェアベンダーであるウイングアーク1stなどのアドバイザーをつとめている。

photo
photo
ハノーバーメッセの様子
(出典:筆者撮影)

ハノーバーメッセとは? 2022年の出展社数は?

 ハノーバーメッセとは、インダストリー4.0による産業革命を推進するドイツにて、毎年開催されている産業見本市です。新型コロナの影響で2020年は中止、2021年はオンライン開催となり、3年ぶりにリアル(ハイブリッド)で行われました。

 2022年は出展企業2500社(60カ国)、来場者は7万5000人です。最後のリアル開催だった2019年のハノーバーメッセの来場者は21万5000人、出展社数は6500社、オンライン開催だった2021年は、来場者数は9万5000人、出展社数は1800社でしたので、オンライン時よりは出展社数は戻ってきているものの、2019年レベルまでは戻っていないと思われます。

 展示会場もHall-13までと2019年までの半分程度しか使われていませんでした。

画像
ハノーバーメッセの展示会場

ハノーバーメッセの歴代パートナー国

 毎年ハノーバーメッセでは、パートナー国が選定され、パートナー国の政府首脳や企業が招待されています。2022年のパートナー国はポルトガルでした。2023年は、2021年の「ハノーバーメッセ2021:Digital Edition」のパートナーを務めたインドネシアがパートナー国になることが予定されています。

 過去のパートナー国は、インド(2015年)、米国(2016年)、ポーランド(2017年)、メキシコ(2018年)、スウェーデン、(2019年)、中止(2020年)、インドネシア(2021年)となっています。

ハノーバーメッセ2022のコンセプト・主要テーマ

画像
ハノーバーメッセ2022の入り口の様子
(出典:筆者撮影)
 ハノーバーメッセ2022のコンセプトは「LET'S CREATE THE INDUSTRY OF TOMORROW」(未来の産業を創造しよう)、リードテーマは「INDUSTRIAL TRANSFORMATION FOCUSES ON DIGITALIZATION AND DECARBONIZATION OF INDUSTRY」(デジタル化、脱炭素化に焦点をあてた産業の変革)でした。

 主催者のドイツメッセは、展示について「デジタル化、AI・機械学習、自動化、サステナブルなエネルギーなどの相互作用において、気候変動の世界的な課題に対する解決策を提示する」と説明しています。

 CO2排出量が多い製造業界が変革を迫られていることが、これらテーマ設定の背景にあり、展示会場には変革を推進する「デジタル化」と「サステナビリティ」の2つに焦点を当てた製品やサービスが多数展展示されていました。

 「デジタル化」としては、インダストリー4.0、AI・機械学習、サイバーセキュリティ、ロジスティックス4.0などをキーワードとした展示が目立ちました。コロナ禍を経て、遠隔地にいる従業員同士を結び付けるようなデジタル技術の展示や、デジタル技術をCO2削減に生かす展示などが見られたほか、デジタル化および自動化によって効率的かつ少ないリソースで製造を行うネットワーク化された工場ソリューションなどが紹介されていました。

 一方、「サステナビリティ」関連では、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー、水素関連技術や燃料電池について多くの企業が出展していました。

 ここからは、下記のハノーバーメッセ2022の主要テーマに沿って、それぞれのテーマの重要論点と、それらを解決する方法として会場に展示されていた製品などを解説していきます。

  1. ■ハノーバーメッセ2022の主要テーマ
  2. (1)カーボンニュートラル
  3. (2)サーキュラーエコノミー
  4. (3)インダストリー4.0
  5. (4)サイバーセキュリティ
  6. (5)AI・機械学習
  7. (6)ロジスティクス4.0

【次ページ】主要テーマ(1):カーボンニュートラル(PCFデータの共有)

関連タグ

あなたの投稿

関連コンテンツ

PR

処理に失敗しました

トレンドタグ

おすすめユーザー

会員登録で動画、資料に使えるホワイトペーパー、オンラインセミナー年間500本など、会員限定記事が​閲覧できる!​

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます