畑邊 康浩
ガートナーが2022年にグローバルの企業CEOに対して実施したサーベイでは、経営トップの優先課題が大きく変化した年になった。成長を重視する姿勢は変わらないものの、やや低下傾向を示し、従来は顧客を重視してきたが、今回の調査では優先度が10位へと大幅に低下。代わりに「従業員」の優先度が2位に伸びた。グローバル化は終焉を迎え、売上高/利益拡大は緩やかになる一方で、環境への要求は高まった。さらには新たに「インフレ」という新しい課題も生まれている。2023年以降、どの課題にテクノロジーとリソースを振り向けるべきか、ガートナーのディスティングイッシュト バイス プレジデント, アドバイザリー、松本良之氏が解説する。