記事 ロボティクス ROBOCIPや建設RXコンソーシアムに見る、ロボット開発の協調と競争の切り分けは可能か ROBOCIPや建設RXコンソーシアムに見る、ロボット開発の協調と競争の切り分けは可能か 2023/02/03 ロボットはまだ発展途上の技術だ。これまでに使われてなかった分野にロボットを適用するためには基礎研究もまだまだ必要だし、実際に現場で使われるように普及活動も必要だ。これらについては各社がバラバラに取り組むよりも、業界全体で取り組んだほうが効率的だ。つまり「協調領域」と「競争領域」の切り分けである。業界全体で協調して進むべきところは足並みをそろえ、競うべきところで競うようにする。このような考え方での取り組みが、産業用ロボットの業界団体や、これからロボット活用を進めようとする建設業界でも進められている。「ROBOCIP」や「建設RXコンソーシアム」の取り組みの現状を少しのぞいてみたい。
記事 製造業界 急速充電は必要ない?EV充電基盤の整備に必要な「意識改革」とは何か 急速充電は必要ない?EV充電基盤の整備に必要な「意識改革」とは何か 2023/01/30 バッテリー容量が拡大の一途をたどっている欧州製EVに対抗すべく、現在は国産EVもバッテリーの大容量化を進めている。これに伴い、大容量バッテリーを素早く充電できる急速充電器の高出力化を求める声もあがっているが、実は急速充電器をいたずらに高出力化することは、ガソリン車にはない、EVの特性を生かせていないことをご存じだろうか。EVだからこそできる給電方法とはどのような形態なのか、そして日本における充電基盤整備の現状はどうなっているのかを解説する。
記事 製造業界 噂の激安EV「宏光MINI EV」は日本で通用するか? 国内メーカー「小型EV」各種と徹底比較 噂の激安EV「宏光MINI EV」は日本で通用するか? 国内メーカー「小型EV」各種と徹底比較 2023/01/27 AWS(株) 社長室 渕龍一 技術的内容がないのは片手落ち。
記事 製造業界 CES2023から見るソニー・ホンダ EV「AFEELA」の可能性、進むメタバースとの統合 CES2023から見るソニー・ホンダ EV「AFEELA」の可能性、進むメタバースとの統合 2023/01/20 毎年恒例となっている世界最大のコンシューマテクノロジーの見本市「CES」が開催された。出展数は3200件以上と前年から1000件以上増加、来場者も前年比で2倍以上という盛況ぶりとなった。そんな今年のCESでトレンドとなったのは、「自動車・モビリティ」分野といわれている。どのようなテクノロジーに注目が集まったのか。ソニーとホンダのEV「AFEELA」やグーグルなど注目株を探ってみたい。
記事 物流管理・在庫管理・SCM 沈んだ製造業を甦らせる「シン・メイド・イン・ジャパン論」、これがラストチャンスの理由 沈んだ製造業を甦らせる「シン・メイド・イン・ジャパン論」、これがラストチャンスの理由 2023/01/17 近年、新型コロナによるサプライチェーンの分断や、地政学リスクへの対応を背景に、半導体産業を中心に国内生産への回帰が進み始めています。また、足元では円安の影響により国内の人件費は相対的に低下傾向にあることを踏まえると、国内生産への回帰の流れは一時的なものではないとも考えられます。はたして、生産拠点を日本に戻す流れは本物なのでしょうか。複雑化する時代における「メイド・イン・ジャパン」への回帰はどうあるべきなのでしょうか。今回は、「シン・メイド・イン・ジャパン」とも言うべきこの状況を解説していきます。
記事 製造業界 三井屋工業が陥っていた「やったもん負け」、不良品率を劇的削減した「製造DX」の真髄 三井屋工業が陥っていた「やったもん負け」、不良品率を劇的削減した「製造DX」の真髄 2023/01/10 激しい競争下に置かれている日本のものづくり企業。自動車用の内外装部品の製造事業を手がける三井屋工業(愛知県豊田市)もまた、収益悪化からの脱却を図るために製造現場の改革に着手した企業の一社だ。三井屋工業の代表取締役社長を務める髙橋 直輝氏は改革前の2017年当時を「やったもん負けの風潮があった」と振り返る。こうした状況から、社内のコミュニケーションを改善し、不良品率を1/10に脱却したDX手法とは何だったのか。赤裸々に語った。
記事 製造業界 課題山積み、2023年の日本のものづくりはどうなる?世界に勝つ「日本流」製造業DXとは 課題山積み、2023年の日本のものづくりはどうなる?世界に勝つ「日本流」製造業DXとは 2023/01/06 日本国内の約99%を占める中堅・中小企業では、後継者の不在や経営ノウハウの不足など企業の存続に直結する大きな課題を抱えている。中でも「ものづくり国家」と称されるまで発展した製造業では、急激な環境変化を受けて多くの企業が苦境に立たされている。そうした中、ユニークな手法で中堅・中小企業の「経営の近代化」を推進しているのが、セレンディップ・ホールディングスだ。同社の代表取締役社長 竹内 在氏らへのインタビューを経て、日本ならではの製造業DXを実現する方法を探る。
記事 製造業界 ソフトウェア・デファインドとは?「ものづくりの常識」も変える重要キーワードの本質 ソフトウェア・デファインドとは?「ものづくりの常識」も変える重要キーワードの本質 2023/01/05 ストレージやネットワークの仮想化技術として「ソフトウェア・デファインド・ストレージ(SDS)」や「ソフトウェア・デファインド・ネットワーク(SDN)」が広がりを見せる中、近年これら技術のベースとなっている「ソフトウェア・デファインド(Software Defined)」という考え方が、自動車などにも採用され「ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)」というキーワードも登場しはじめています。そもそも、このソフトウェア・デファインドとは、どのような意味なのでしょうか。自動車産業だけにとどまらず、ものづくりの常識を変えるかもしれないキーワードの本質を解説します。
記事 標的型攻撃・ランサムウェア対策 ランサムウェア対策の勘違いと落とし穴、被害に遭った「本当の原因」とは? ランサムウェア対策の勘違いと落とし穴、被害に遭った「本当の原因」とは? 2023/01/05 たびたびインシデントが報道されているように、サイバー攻撃は増加の一途をたどっており、その手法も高度化・複雑化し続けている。これらのサイバー攻撃は、従来の対策だけでは防ぐことが難しい。それに対応するため新たに「EDR」などのセキュリティソリューションを導入すると、今度はアラート対応の負荷が増大し、運用しきれない状態に陥ってしまう。このジレンマを打開する方法はあるのだろうか。
記事 ロボティクス 単なるロボット導入に留まらない既存リソースとの連携・活用が生むRXの「真価」 単なるロボット導入に留まらない既存リソースとの連携・活用が生むRXの「真価」 2022/12/29 いまはVUCA(Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguity)の時代と言われているが、もともと未来は常に予測できないものだ。だが未来は放っておいてもやってくる。だから備えなければならない。ロボット活用を考えている人なら理解している通りだ。人にはリセット願望があるのか、新規設備を入れるときにすべてをまっさらの状態にして考えたがる。だが現実は違う。予算や現場容積にも制限があり、既存設備や資源を活用しながら新規の道具を使いこなす必要がある。人材もまた同様だ。ここにしばしば衝突が起こる。だが変化を恐れるばかりでは時代の流れの中で取り残されてしまう。どのように考えればいいのだろうか。
記事 AI・生成AI なぜ現場も巻き込めた? 横河ソリューションサービスがAIで挑む「日本の生命線」支援 なぜ現場も巻き込めた? 横河ソリューションサービスがAIで挑む「日本の生命線」支援 2022/12/28 化学、石油、紙・パルプなどの生産には巨大な生産設備=プラントが必要になる。その仕組みは何を生産するかによって異なるが、いずれのプラントでも、安定的に稼働するためには高度な「制御」が不可欠なのは共通している。そのための計測機器や制御システムを開発・提供しているのが、横河ソリューションサービスだ。ただし最近は、従来のシステムだけでは対応が困難で、人手による手動運転が必要になるケースが増えているという。その理由と、課題解決に向けた同社の取り組みについて解説する。
記事 物流管理・在庫管理・SCM アマゾンに肩を並べる圧倒的実力? 世界が真似するユニリーバの“生産工場の仕組み”とは アマゾンに肩を並べる圧倒的実力? 世界が真似するユニリーバの“生産工場の仕組み”とは 2022/12/21 毎年、調査会社ガートナーはサプライチェーンへの取り組みを評価する企業ランキング「サプライチェーントップ25」を発表しています。この調査ランキングにおいて、過去に何度もトップ5にランクインするなど実績が評価され、殿堂入りを果たしている企業が5社あります。本記事では、2022年の「サプライチェーントップ25」の結果を紹介しつつ、殿堂入りを果たした企業のサプライチェーンの凄さに迫ります。
記事 業務効率化 なぜ日産は赤字脱却できた? カルロス・ゴーン退陣からの「地道な復活劇」が凄い理由 なぜ日産は赤字脱却できた? カルロス・ゴーン退陣からの「地道な復活劇」が凄い理由 2022/12/15 2 2022年11月、日産自動車は「2022年度の上半期決算」を発表しました。これによると、売上は4兆6,623億円、純利益は645億円、グローバルの販売台数は156万台。コロナ禍による半導体不足やロシア・ウクライナ問題の影響による原材料価格の高騰など、逆風がある中でも黒字を維持することができたのには、日産が進めてきた構造改革が関係しています。4年前、元会長を務めていたカルロス・ゴーン氏の会社資金流用疑惑をめぐる事件以降、大きく低迷していました。それを踏まえると、現在の黒字化は今後の成長を期待させる変化と言えるかもしれません。どん底を味わった日産は、いかに復活を遂げたのでしょうか。
記事 IoT・M2M・コネクティブ 「たった2名」の情シスでなぜ大胆なIoT導入ができたのか? 遠藤製作所のDXの裏側 「たった2名」の情シスでなぜ大胆なIoT導入ができたのか? 遠藤製作所のDXの裏側 2022/12/14 新潟県・燕市に本社を置く遠藤製作所は、創業70年を超える老舗金属加工メーカーだ。同社は独自の精密機械加工技術を有し、コロナ禍でも業績を伸ばしてきた。技術がユニークなこともあり、これまで同社はシステムを自前で構築してきたが、経営戦略室の発足に伴い、IT戦略を見直したことを機に、自前主義から脱却。IT要員は2名しかいないにも関わらず、標準化されたIT化やIoT化のサービスを導入しながら、自社のDXを推進している。
記事 中国 世界で進む「テック企業×自動車」、「ここまで来たか」中国ビッグテックの戦略を徹底解説 世界で進む「テック企業×自動車」、「ここまで来たか」中国ビッグテックの戦略を徹底解説 2022/12/08 中国の大手テクノロジー企業が、次々と自動車産業に進出している。BAT(百度、アリババ、テンセント)をはじめ、ファーウェイ、シャオミなど著名なテック企業のほとんどが参入する中、戦略は各社によって異なるが、テック企業が主導して自動車製造をするケースと、サプライヤーとして自動車メーカーにソリューションを提供するケースに大きく二分される。中国主要テック企業の自動車産業への参入戦略と現状をまとめた。
記事 ロボティクス RX(ロボティクス・トランスフォーメーション)時代のロボット戦略、今まで通りはもう無意味?メーカーに必要な「意識改革」とは RX(ロボティクス・トランスフォーメーション)時代のロボット戦略、今まで通りはもう無意味?メーカーに必要な「意識改革」とは 2022/12/06 業務最適化のサイクルを回し、そのために組織や業務の改革を行って新しい価値へとつなげることがデジタル・トランスフォーメーション(DX)の核心だ。ロボットを活用するDXを「ロボティクス・トランスフォーメーション(RX)」という。ハードウェアの塊であるロボットの世界においてもソフトウェアやサービス、ビジネスモデルの比重が増しつつある時代、RXを進めていくにはまずはロボットメーカーも意識を変える必要がある。
記事 製造業界 原発10基分の電力が必要に?EV普及で電力不足は起こるのか 原発10基分の電力が必要に?EV普及で電力不足は起こるのか 2022/12/06 2 2020年12月、日本自動車工業会(自工会)の会長を務める、トヨタの豊田章男社長が記者会見で、国内すべての車が電気自動車(EV)になったと仮定すると、電力供給や充電のために、原子力発電所10基分に相当する発電能力の強化が必要になるという趣旨の考えを示し、話題になった。それからおよそ2年、岸田政権で原子力発電を推進する動きもある今、EV普及に伴う電力設備増強は本当に必要なのかを改めて考えたい。
記事 データ戦略 PLCとは何かをマンガでもわかりやすく解説、シーケンサとは? 種類やメーカーは? PLCとは何かをマンガでもわかりやすく解説、シーケンサとは? 種類やメーカーは? 2022/12/02 5 世の中では、あらゆる場所で「機械」が使われていますが、さまざまな機械の制御に使われているのが、PLC(Programmable Logic Controller)と呼ばれる制御装置です。古くから使われている装置ですが今も進化を続けており、生産施設のIIoT(産業分野のIoT)化では基盤となる装置です。産業やビジネスではもちろん、私たちの生活を支える上でも重要な役割を果たしているPLCについて簡単にわかりやすく解説していきます。
記事 製造業界 豊田章男氏も疑う完全EV化…2035年の達成が“絶望的”と言える4つの壁 豊田章男氏も疑う完全EV化…2035年の達成が“絶望的”と言える4つの壁 2022/11/25 米国の環境規制に決定的な影響力を持つカリフォルニア州では、2035年からガソリン車およびハイブリッド車の新車販売が禁止される。日本の自動車メーカーにとり、戦略の変更を迫られかねない事態だ。しかし、同州のEV推進派からは「本当に目標が達成できるのか」との懐疑的な声が上がっているほか、トヨタ自動車の豊田章男社長は「EVの普及には時間がかかる」との見解を示している。日本政府も2035年までに新車販売の100%をEVにする目標を掲げているが、EVの普及はかなりハードルが高そうだ。環境対策で世界最先端を走るカリフォルニア州の動向を考察し、EVの今後を占う。
記事 製造業界 「Unity」「Unreal Engine」とは? 2大ゲームエンジンの仕組み・活用事例を徹底解説 「Unity」「Unreal Engine」とは? 2大ゲームエンジンの仕組み・活用事例を徹底解説 2022/11/18 1 ここ数年、産業領域における先端技術の活用が進み、従来のオペレーションの効率化やビジネスモデルの変革が急速に進んでいる。そうした進歩をさらに加速させる技術として、現在コンピューターゲームを動かすためのソフトウェアである「ゲームエンジン」に注目が集まっている。ゲームの技術であったゲームエンジンが産業領域に大きな変革をもたらそうとしているのだ。本記事では、『メタ産業革命~メタバース×デジタルツインでビジネスが変わる~』(日経BP)の内容の一部に加え、本記事のために追加した内容をもとに、『ポケモンGO!』に採用されている「Unity」、『フォートナイト』に採用されている「Unreal Engine」といった世界の2大ゲームエンジンの特徴、ゲームエンジンの産業界の活用事例を1万5000字にわたって徹底解説する。
記事 製造業界 中国データ3法とは? 多国籍企業は無視できない「中国のデータセキュリティ関連法」 中国データ3法とは? 多国籍企業は無視できない「中国のデータセキュリティ関連法」 2022/11/09 中国では2017年に「中国サイバーセキュリティ法」が制定されて以降、データや個人情報、サイバーセキュリティ関連の法令やガイドラインなどが次々と制定・改正され、2021年9月には「中国データセキュリティ法」、同年11月には「中国個人情報保護法」が施行されました。今回は施行から1年を経過した、この「中国データ3法(中国サイバーセキュリティ法、中国データセキュリティ法、中国個人情報保護法)」の内容と、それによる企業への影響について取り上げます。
記事 製造業界 アップルもiPhone製造を本格化、これからはインドが「世界の工場」になるワケ アップルもiPhone製造を本格化、これからはインドが「世界の工場」になるワケ 2022/11/04 かつて「世界の工場」と呼ばれた中国だが、米中貿易摩擦や地政学リスクが顕在化するなか、その地位は他国との厳しい競争にさらされ、状況が大きく変わりつつある。ベトナムが代替国の筆頭とみられているが、インドの追い上げも無視できない。iPhone 14 Plusの生産抑制が伝えられるアップルだが、インドで最新機種の製造を開始する計画を明らかにしている。インド政府も170兆円以上を投じ、外国製造企業による投資を拡大する目論見だ。
記事 流通・小売業界 100億円の損失も…壊滅的な被害を生む倉庫の大火災、元凶は物流企業? それとも荷主? 100億円の損失も…壊滅的な被害を生む倉庫の大火災、元凶は物流企業? それとも荷主? 2022/11/01 物流倉庫は近年、大型化が進むともに、EC発展や人手不足対策などを理由に住宅地に近いエリアでも建設されるようになった。大型倉庫は日本経済を維持するためのインフラである一方、ひとたび火災を起こせば鎮火までに長時間を要する。火災による損失額は莫大となりやすく、企業にとっては大きなリスクである。消費者にとっても物資が届かなくなれば、日常生活に大きな影響を被る。なぜ倉庫火災は大規模となるのか。また火災によって何が起きるのか。鎮火までに12日間かかったアスクルのケースをひも解きながら、近年大型化が進む倉庫の火災リスクについて考えていこう。
記事 ロボティクス 食品産業での単純作業の解消には、ロボット活用が「現実解」になりつつある 食品産業での単純作業の解消には、ロボット活用が「現実解」になりつつある 2022/10/28 人を大量に使う食産業の人手不足は深刻さを増している。特に冷凍冷蔵庫での作業、材料を扱う重労働、夜間の弁当やお総菜作り、毎日同じ作業の繰り返しの洗浄作業などは人気がない。単純作業でありながら責任の重い入院患者向けトレーメイクのような精神的負荷の高い作業もある。まずは人が嫌がる作業、苦手な作業、向いていない作業、敬遠されがちな作業から、AIとロボットを使って自動化していってはどうだろうか。
記事 製造業界 「全固体電池」をやさしく解説、従来の電池との違いや種類・トヨタらの実用例は? 「全固体電池」をやさしく解説、従来の電池との違いや種類・トヨタらの実用例は? 2022/10/25 リチウムイオン電池を超える次世代電池として全固体電池という言葉をよく耳にするようになりました。言葉の響きだけ聞くと「電池は最初から固体だろう」と思われる方も少なくないでしょうが、実はこの全固体電池は従来の電池と異なるいくつかの特性を持ち、従来の液体型リチウムイオン電池を超える性能を秘めています。2022年の時点で小型の酸化物系電池はすでに量産が始まっており、2020年代後半には電気自動車への搭載が始まります。電池の「常識を覆す」全固体電池の仕組みと可能性、TDKやマクセル、村田製作所などのメーカー、トヨタやライバルのVWの車載状況に関する最新動向について、やさしく説明していきます。
記事 流通・小売業界 ついにインフレ終焉の兆し? アマゾンやナイキら在庫爆増で迎えるのは「地獄の年末」 ついにインフレ終焉の兆し? アマゾンやナイキら在庫爆増で迎えるのは「地獄の年末」 2022/10/25 米国の小売・製造業界で大きな異変が起きている。アマゾンが秋季では初めてとなる大型セールを実施した一方、小売大手のウォルマートやターゲットは数十億ドル規模でサプライヤーへの発注をキャンセル。高級路線を保ってきたナイキも異例の大幅値引きを行い、日本でも大きな話題を呼んだ。こうした異変の背景にある潮流とは何なのか。世界的なインフレが進む中で、これから年末商戦を迎える米小売・製造業界に何が起きるのか読み解いていく。
記事 製造業界 インダストリー4.0の「4つの設計原則」とは? 持続可能なものづくりの重要テーマ解説 インダストリー4.0の「4つの設計原則」とは? 持続可能なものづくりの重要テーマ解説 2022/10/17 化石燃料依存からカーボンニュートラルへ、リニアエコノミーからサーキュラーエコノミーへ、集中型から分散ネットワーク型へと産業・社会の不可逆的な移行が進む中、製品設計やサービス設計にもそれに適した変革が求められるようになってきています。それでは、“サステナブルなものづくり”において求められる設計とは、どのようなものなのでしょうか。今回は、それを実現する上でヒントとなる、インダストリー4.0の「4つの設計原則」などから見えてきた、今後の取り組み課題について取り上げます。
記事 製造業界 ありとあらゆるデータを統合、重工業メーカーの「データドリブン経営」実現法とは? ありとあらゆるデータを統合、重工業メーカーの「データドリブン経営」実現法とは? 2022/10/12 近年、製造業でもデータドリブンなビジネス変革を目指す企業が増えている。より良いサービス体験を顧客に提供するためには、“全社を横断した”データの利活用が必要だ。しかし、この変革は簡単には進まない。多くの企業では、各事業や各地域で異なるデータ活用基盤を使用しており、全社で使えるデータにするにはコストがかかる。そこで本稿では、近年、製造業で広がるデータマネジメントのトレンドと、データ活用基盤の構築を実現した大手製造業の事例を紹介する。
記事 ロボティクス 「大きな夢を描くこと」がロボットの未来を押し広げる可能性 「大きな夢を描くこと」がロボットの未来を押し広げる可能性 2022/10/04 生産年齢人口が急激に減少する中、省人化・生産性向上への取り組みは全分野で必須だ。AIやロボット技術は間違いなく有用な解決法の1つである。だが「今目の前にある課題の解決」だけがロボティクスの方向ではない。我々はどんな社会に生きたいのか?そのために必要な技術は何か?いまだ広い範囲をカバーするふわっとした概念である「ロボット」の今後の方向性を考えることは、今後の技術発展と我々、技術と幸せの関係を考えることそのものでもある。今回はロボット学会40周年記念のシンポジウムから少し先の未来を考えたい。
記事 プリンタ・複合機 「用途が限定的」は過去のもの? 欧米が導入に積極的なワケ 「用途が限定的」は過去のもの? 欧米が導入に積極的なワケ 2022/09/30 働き手不足、サプライチェーンの分断、低炭素・カーボンニュートラルへの対応など、製造業において解決すべき課題は山積みだが、これらの課題を解決する手段の1つとして、工業用3Dプリンタに注目が集まっている。世界的に見ると3Dプリンタ市場は活況であるが、日本ではいまだに導入していない企業も多く、たとえ導入していたとしても「試作・プロトタイプ製作」の用途がメインになっているケースが多い。本稿では、改めて3Dプリンタの有用性に迫るとともに、既存のサプライチェーンをどのように改善できるかを考察する。