- 2025/06/08 掲載
その仕事、全部ムダかもしれない…「偽仕事」はどうすれば取り除けるのか(3/3)
「偽仕事」とわかっているのに、気づかなくなっている?
もちろん偽仕事をしない人もいる。あなたもその1人だろうか? 正直になってほしい。もしそうなら今のままでいい。すばらしい仕事をしている。自分の仕事に偽仕事はないと自信があるのなら、なぜそう言い切れるのか考えてみてほしい。自己肯定的な世界にいて、どれも意味があって重要だとみんなが言っているから? お金を払ってくれる人がいて、自分の仕事が役立たずだとは思えないから? 賢くて才能があり、すばらしい成果をあげているといつも言われているから?
つまり、実は自分は疎外された世界で暮らしているのではないか。あまりにも長くそこにいて、本当に重要なことが見えなくなっているのではないか。そう考えてみよう。
実は偽仕事だとわかっているのに、それに気づかなくなっているのかもしれない。仕事とのかかわり方のせいで判断力が鈍っていて、何もかもが重要に思えているのではないかと疑ってみよう。
つまり職場で忙しく働くことで、周囲の世界と相互的に交流するのを忘れ、自分自身の判断力から疎外されていないだろうか。それを考えてみてほしい。
あなたも確実に偽仕事をしていると言いたいわけではない。だが、その可能性も考慮に入れてほしい。COVID-19パンデミックのあいだは自宅にとどまり、いろいろな仕事を無期限に先延ばししなければならなかったが、いつもどおりの仕事生活に戻ったとき、結局それらは忘れられていないだろうか?
ウェブページの使いやすさの評価が終わっていなくても誰も気にせず、火曜の会議を誰も恋しがらないのはなぜか、それをよく考えてみよう。
偽仕事を追放するのが「普通」の世界を築くためには
あなたの行動によってほかの人たちも抵抗しやすくなり、仮晶を打ち壊す手助けをしやすくなる。タブーを破らなければならないが、それはニッチな性的フェティシズムを認めるよりも気まずいことだ。それでも、声高にはっきりと主張することでタブーを破ろう。
新しい「普通」の世界を築かなければならない。信頼を浸透させ、優先順位を見直し、複雑さを減らすことで、偽仕事を追放するのが望ましいと考える世界だ。そうすれば、表舞台でも舞台裏でも本当の仕事に集中できる。職場では不要な研修、管理手段、会議を拒み、家に帰って自分を磨けばいい。
解放はあなたからはじまり、あなたで終わる。だが組織が偽仕事ではなく偽仕事の削減に報いるようになっていけば、誰もが取り組みやすくなる。
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