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  • 2023/02/24 掲載

1つでも当てはまればアウト!離職者が多い企業「5つの特徴」、負の連鎖を止めるには

連載:リーダー必携マネジメント術

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離職者が後を絶たず、常に人手不足に悩まされている企業がある一方、一度入社した社員が順調に力を付け、それに伴って成長していく企業もあります。その違いはどこにあるのでしょうか。事業や業務内容の特性はあれど、どんな会社も、せっかく入社してくれた社員を大切にしたいはずです。全国3200社の組織コンサルティングを手掛ける識学で上席コンサルタントを務める冨樫篤史氏が、離職者が多い企業と少ない企業の差を5つ解説します。どれか1つでも当てはまるものがあったら、すぐに見直しが必要です。自社と比較してみてください。

執筆:識学 上席コンサルタント 冨樫 篤史

執筆:識学 上席コンサルタント 冨樫 篤史

立教大学経済学部を卒業後、ジェイエイシージャパン(現ジェイエイシーリクルートメント)に入社。主に幹部クラスの人材斡旋や企業の課題解決を提案。12年従事したのち識学に入社。大阪支店の支店長・品質管理部部長などを経て、現在は出資先支援室および識学マネジメントカレッジの主席研究員として従事。著書に『伸びる新人は「これ」をやらない!』(すばる舎)など。

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離職者が多い企業と少ない企業の決定的な差はここにある
(Photo/Shutterstock.com)

近年急増、「社員を大切に」をはき違えた企業

 離職者が多い企業の特徴、1つ目は「成長が望めない環境」です。

 「この会社に居続けても成長できない」という社員の思いは、離職の大きな原因となります。「大切な社員にはストレスを感じずに働いてほしいから、できるだけ優しく接している」という考えの経営陣や中間管理職がいる、ゆるい空気の会社では、このような理由で離職する社員が後を絶ちません。なぜなら、「成長のために必要なストレス」は必ず存在し、ゆるい空気の職場にはそれがないからです。

 2022年末、リクルートワークス研究所の古屋星斗氏が上梓した『ゆるい職場 若者の不安の知られざる理由』では、成長が期待できないゆるい職場にいることへの不安を退職理由に挙げる若者が増えつつあると記されています。

 成長とは「できなかったことができるようになること」です。そのためには、自分にできないこと、足りないものを認識しなければなりません。ところが、「社員を大切にする」という言葉の意味をはき違え、本来すべき指導を怠っている会社が多くあります。これでは、社員に見限られても仕方がないでしょう。


「姿勢のルール」がもたらす効果とは

 2つ目の特徴は、「社員の所属意識が薄い」ことです。「私はこのコミュニティーの一員だ」という所属意識が薄れていくと、社員は離職をためらわなくなります。これについては、詳しい説明は不要でしょう。

 当然、所属意識が強くなればなるほど、社員の離職は起きにくくなります。では、所属意識を高めるにはどうしたら良いのでしょうか。

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組織に対する所属意識を高め、離職を起こしにくくする方法
(Photo/Shutterstock.com)

 その答えの1つは、能力に関係なく誰でも守れるルールを会社が整備し、それを社員全員で順守する環境をつくることです。人間には、同じルールを守る人を仲間だと考える傾向があるからです。

 識学ではこれを「姿勢のルール」と呼んでいます。たとえば、「毎朝出社したら所定の場所に立って部屋にいる全員に聞こえる声であいさつをする」や「会議の際は、開始時間の3分前までに着席しなければならない」などです。ただ、姿勢のルールを守ったからといって、会社の業績が上向くというわけではありません。同一のルールを順守することは意識上、同一のコミュニティに属していることとイコールで結ばれます。業績に向かう組織状態の土台として姿勢のルール徹底は大前提となります。

【次ページ】1つでも当てはまったらアウト、「離職者が多い企業の特徴」残り3つ

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