- 2025/08/17 掲載
イチロー氏も実践していた、業務パフォーマンスのムラをなくす「習慣化」の底力(3/3)
ラムネを摂取するとなぜ注意力が上がるのか
■ ブドウ糖原料のラムネを食べて脳のエネルギーチャージをロヨラ大学シカゴ校のペンコッファーらが行った糖尿病患者に対する実験では、血糖値をコントロールできていないと、低血糖時に不安や怒り、そしてQoL(クオリティ・オブ・ライフ/生活の質)の低下が起こることが明らかになっています。
そこでおすすめしたいのが血糖値を高めるラムネです。その際留意してほしいことが、砂糖原料ではなく、ブドウ糖と明記されているラムネを選ぶようにすることです。
糖類にはさまざまな種類がありますが、ブドウ糖は糖の最小単位「単糖類」に分類されています。ブドウ糖は血糖値を高めるだけでなく、効率的に脳のエネルギーに変換される食べものです。
砂糖原料のお菓子を食べても脳のエネルギーにはなりますが、脳が実際に使っているのは砂糖を構成しているブドウ糖です。
ブドウ糖原料のラムネなら、糖の最小単位であるブドウ糖だけを摂ることができるので、吸収効率がいいことに加え、脂肪分もありません。
■ ブドウ糖でパフォーマンスがアップする
実際、東京大学大学院のリウらの研究で、ブドウ糖を食べると「注意力」が上がる可能性があると発表しています。
この研究では、被験者が29グラムのブドウ糖を摂取した後にストループ色と言葉テスト(SCWT)を行いました。結果、ブドウ糖を食べたグループは、普通のグループよりも早く正確に回答できることがわかりました。
甘いものに含まれている成分は、生命維持や脳の働きを鑑みる上で必要不可欠なものです。ただし、脳が疲れてイライラしているときは、「体に悪いものを食べすぎないようにしよう」といった抑制機能が働かなくなっています。そのため、ジャンクフードやカロリーの高い甘いお菓子を選んでしまいます。
ブレーキが外れないようにするためにも、こまめにブドウ糖を補給しておくことがポイントです。食べるのを我慢してイライラが募ると、ドカ食いをしてしまう可能性が高まります。
脳は1時間あたり、4~5グラムのブドウ糖を必要とするといわれています。ラムネ約29グラムあたりで26グラム前後のブドウ糖が摂取できると考えられます。効果的にラムネを摂取して脳のエネルギーを補給するようにしましょう。
「かわいい」で作業効率アップ、科学的に効果が示されていた
■ 子ネコ・子イヌの写真を見たら作業効率が上がった!「かわいいは正義」などと言われていますが、実は科学的に「かわいい」は有効な効果を生み出すことが示されています。
広島大学の入戸野(にっとの)らが大学生約130人を対象に行った実験によると、「かわいいものを身のまわりに置くことで、作業効率を上げることができる」ことが示唆されています。
実験では、穴からピンセットで小さな部品をとり出す作業や、数列から指定された数字を探し出すといった集中力を必要とする作業をしてもらいました。その際、学生たちを
- 子ネコ・子イヌの写真を見せるグループ
- 成長したネコ・イヌの写真を見せるグループ
- すしなどの食べものの写真を見せるグループ
の3つに分け、作業の間にそれぞれの写真を見せ、成績を比較しました。
その結果、1. のグループのみがピンセット作業で44%、数字を探し出す作業で16%、それぞれ通常時よりも向上し、ほかの2グループには、特に変化がなかったことがわかりました。
「かわいいという感情が生まれたとき、対象に接近して詳しく知ろうとする機能が作動するため、より集中する効果が生まれた」のではというのが、研究を主導した入戸野氏の見解です。

■ かわいい赤ちゃんの写真を見ると脳が活性化される
また、ペンシルバニア大学のグロッカーらの研究では、かわいい赤ちゃんの写真を見ると、やる気や集中力や喜びに関係する脳の部位が顕著に活性化されることが確認されています。集中力が散漫になっているときは、スマホで赤ちゃんや愛くるしい子ネコや子イヌ、子パンダなどの動画を見てみてください。
ただし、ずっと見ているのは逆効果です。研究では1分~1分半という長さがちょうどいいと報告しています。ダラダラ見ずに、適度に見て集中力を向上させましょう。
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