- 2025/08/24 掲載
村上春樹さんも応用「あえてキリの悪いところで止める」と作業がはかどる現象の正体(3/3)
Googleなどの大企業が多くの投資を行うほど重要
■ コメディを見てから作業にとり組んだら生産性が上がった「幸せな気もちで物事にとり組むと、生産性が約12%アップする」というイギリスのウォーリック大学のオズワルドらの研究結果があります。
713名の被験者を対象に、簡単な計算などの課題を解く実験を行い、その際に
- コメディムービーを見せる
- コメディムービーを見せ、作業の検証時間を長くする
- 作業時にチョコレートや果物などを支給する
- 作業前にアンケートをとり、直近に起こった家族内での悲しい事件について思い出させる
という4つのチームに分けました。さらに、この実験では、各チームの被験者の半分は条件をとり入れていない、つまり1.~4.それぞれ、行っているAグループと、行っていないBグループが存在しているという条件で行われました。
その上で生産性を比較したところ、1. のコメディを見たグループと見なかったグループでは、前者のチームのほうが成績がよく、次の2. のチームは、コメディによって高まった幸福感が高い人ほど、より高いパフォーマンスを発揮したそうです。

■ ひと笑いしてから何かにとりかかる
メンタルが沈むと、注意力や集中力は低下します。注目すべきは、コメディを見るだけでも10~12%ほど生産性が向上するという点です。今や、スマホで漫才やコントを見ることができる時代ですから、何かにとりかかる前にひと笑いしてから臨むといいでしょう。
昨今、Googleなどの大企業は、従業員の満足度を向上させるために、休憩時間や社内食堂の充実度をはかるようなサポートに多くの投資を行っているほどです。生産性を上げるには、働いている人が「幸せ」と感じる瞬間を増やすことがポイントです。
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