- 2025/09/17 掲載
【完全ガイド】GPT-5を制する「モード選び」解説、Auto信者も驚く“最強プロンプト”
連載:きょうから使える生成AI仕事術
X(旧 Twitter)@SuguruKun_ai では8万人超のフォロワーを持つ“ChatGPT ガチ勢”として知られる。2024年にAI研修・受託開発に特化した Uravation を創業し、上場企業や自治体への生成系AI導入支援・研修を提供。独自プロダクトとして話しかけるだけでスライド資料を自動生成する「SUGUKURU AI」をリリース。執筆・講演・メディア連載などでも活躍中。
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そもそも「GPT-5」って?
2025年8月7日、OpenAIがリリースしたGPT-5は「最も賢く、最も高速で、最も実用的なモデル」と発表されました。実際に使ってみると、たしかにこれまでとは次元が違います。GPT-5の核心は次の4つです。ここでいきなり見慣れない専門用語がいくつか出てきますが、次の見出しでわかりやすく説明しているので、まずは「どんなことがスゴいのか」だけを押さえてください。
- 統合型AI
複数モデルを束ねる「ハイブリッド・マルチモデル・アーキテクチャー」 - リアルタイム・ルーター
質問内容を瞬時に解析し、最適なモデルを自動選択 - 推論の透明化
「今、何を考えているのか」が見える、思考プロセスの可視化 - 圧倒的効率化
従来比で50~80%少ないトークン(注)で同等以上の性能
要するにGPT-5とは、「1つのAIの中に、5人の専門家が住んでいる」イメージ。あなたが質問をすると、AIは「この分野なら“この専門家”が最適」と瞬時に判断して、その知見を引き出して答えを返してくれます。
つまり、状況に応じて専門家チームが即席で編成され、瞬時にコンサルティングを受けられるようなものなのです。
【超わかりやすく解説】GPT-5がもたらす「3つの革命」
GPT-5の5つのモード「Auto」「Instant」「Thinking mini」「Thinking」「Pro」をより深く知るために、もう少しだけGPT-5のスゴさを説明させてください。
GPT-5最大の革新は「1つの画面で全部解決」できるようになった点にあります。従来のChatGPTでは「GPT-4を使うか、o1を使うか、画像生成用のDALL-Eを使うか」と、用途に応じてモデルを手動で切り替える必要がありました。
でもGPT-5は違います。「リアルタイム・ルーター」という頭脳が、あなたの質問を0.1秒で解析し、最適なモデルを自動選択してくれます。
「今日の天気は?」、「新規事業の収益予測を作って」、「この写真から図表を作って」──質問するたびに「どのモデル/どのモードを選ぼう?」と悩む必要はありません。
■革命2:透明性バツグン、「考える過程」が丸見えに
GPT-5の真骨頂は、AIが何をどう考えているかを逐一表示する「思考プロセスの可視化」です。
たとえば、投資案件の分析を依頼すると、「財務データを確認中……」「成長性と競合状況を評価中……」「主要リスクを抽出……」「ROIを試算……」とリアルタイムで思考ログが表示されます。
この透明性が革命的。「なぜその結論になったのか」が一目瞭然なので、経営判断の裏付け資料としても活用できます。
実際に、私のクライアント企業では「重要提案にはGPT-5の思考ログを添付すること」が社内ルールとして義務化されました。
■革命3: 誤情報が激減、より信頼できるAIへ
信頼性も飛躍的に向上しました。従来モデル比で誤情報は通常モードで45%減、「Thinking」モードでは驚異の80%減になりました。
今までは「この数字って本当に正しいの?」と常に疑いながら使用していましたが、今では 「Thinkingモードの分析なら信頼できる」と判断材料の1つとして活用しています。
しかも「知らないことは知らない」と正直に答える仕様になり、利用者の安心感も段違いです。実際、クライアント企業への提案書にGPT-5「Thinking」モードでの分析を添付すると「根拠が明確」と高評価を得られました。
さらに、GPT-5はリアルタイム・ルーター機能を持ちながらも、状況に応じてモードを手動指定する余地も残されています。
スピード重視なら「Instant」、精度と根拠を求めるなら「Thinking」や「Pro」。速度・コスト・信頼性を自在にコントロールできる点が、GPT-5を“ただの進化”ではなく“革命”たらしめる理由なのです。
次のページでは、5つのモード「Auto」「Instant」「Thinking mini」「Thinking」「Pro」の違いを徹底解説。私が試して「これは使える!」と確信した、各モードの最強プロンプト10選もすべて公開します。 【次ページ】5モード完全ガイド、「賢く」使い分ける“裏ワザ”
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