- 2025/11/16 掲載
組織を駆け上がる人が必ず使う「報告の型」、失敗を隠さず語る人が評価されるワケ(4/4)
何よりも重要なのは「データに基づいた将来の見通し」
そして、将来の見通しを具体的に示す姿勢は何よりも重要になります。漠然とした期待ではなく、データに基づいた予測を示すことで、上司は安心して任せられます。「現在の改善ペースを維持できれば、3カ月後には以下の状態が実現できると予測しています。このように、楽観的な予測だけでなく、必要な条件も明示することで、より信頼性の高い報告になります。
- コンタクト率:現在の32%から38%へ(毎月2ポイントずつ向上)
- 商談化率:現在の25%から30%へ(改善施策の定着により)
- 月間受注数:現在の25件から30件へ(右記改善の相乗効果)
これは、過去3カ月の改善トレンドと、他社の成功事例を参考にした現実的な予測です。ただし、この目標を達成するためには、以下の条件が必要です。
- メンバーの定着(離職による戦力ダウンを避ける)
- 継続的な教育投資(週1回のトレーニング時間の確保)
- KPIの精緻な管理(日次でのチェックと週次での分析)」
常に「次は何をするか」という視点を持つ人が評価される
最後に、私が特に効果的だと感じているテクニックを1つご紹介します。それは、「次の課題」も同時に示すことです。「たしかに今月は成功しましたが、課題も見えています。短期の成果創出に集中したため、来月は問題ありませんが、再来月のパイプラインが期待値ベースで目標の80%程度になっています。データを見るとリードタイムが長い製品と短い製品が明確なので、リードタイムが60日以内の商品の紹介シェアを30%上げることで、再来月の達成ができるように動きます」
さらに、「次のアクションまで明示できるか」も重要です。
今回の成果で満足せず、次はどういうことをやるのかをセットで伝えることで、継続的な成長への意欲を示せます。
企業は成長し続けなければならないため、常に「次は何をするか」という視点を持っている人材が評価されるのです。
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