- 2025/12/04 掲載
【Copilot】エージェント「神アプデ6選」、アプリ開発・リサーチ・SharePointが超進化(3/3)
連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術
【SharePoint】長年の課題がついに解消される
SharePoint Knowledgeエージェントは、SharePoint Onlineに保存されたドキュメントを、人にもAIにも使いやすい形で整理してくれるエージェントです。SharePointでドキュメントを管理する際には、適切なメタデータを付与することが重要とされていますが、人手で徹底するのは難しく、長年の課題となっていました。新しく登場するSharePoint Knowledgeエージェントは、ファイルをアップロードするだけで、内容に応じたメタデータを自動付与してくれます。これにより、検索性や整理のしやすさが大幅に向上します。
また、エージェントが保管されているファイルの特徴を理解し、ビューを自動作成してくれるため、情報の活用も容易になります。たとえば、「契約書」を「顧客ごと」にまとめて一覧表示するといったニーズにも、エージェントに依頼するだけで対応できます。
さらにMicrosoft 365 Copilotは、これまで対応できなかったSharePointに保存されたドキュメントのメタデータを扱えるようになる予定です。ドキュメントに適切なメタデータが付与されていれば、Copilotとのチャットでも、より正確な情報を見つけやすくなります。このような理由から、SharePoint Knowledgeエージェントによるメタデータの自動付与は、今後ますます重要になるでしょう。
エージェント活用戦略で「超重要になる4テーマ」
今回紹介したそれぞれのエージェントは、App BuilderやWorkflowsによる現場主導の業務改善、リサーチツールによる高度な情報収集、SharePoint Knowledge エージェントによるナレッジ整理など、企業の働き方に大きな変化をもたらす可能性があります。これらはいずれもプレビューのものであり、一般提供が開始される時にはあらためて詳細を確認する必要があります。一方で、今回のエージェントだけでも活用が広がるほど、IT部門には次のような課題が浮上します。
- 現場で作成されるアプリやワークフローの統制
→権限管理や利用実態の把握、ライフサイクル管理 - 複数のAIモデル利用に伴う規約・データフローの把握
→OpenAIやAnthropicなど、モデルごとのデータ取り扱い方針を確認 - セキュリティポリシーの適用と監査
→機密情報の保護、アクセス制御、ログ管理の強化 - ガバナンスとユーザー教育の両立
→利便性を損なわず、適切な利用ルールを周知
これらをどう管理するかは、今後の導入や活用戦略において不可欠なテーマです。
さらに、11月18~21日にはマイクロソフトの大型イベント「Microsoft Ignite 2025」が開催されました。ここでの発表は別の機会に触れたいと思いますが、「Microsoft Agent 365」は、社内にあるあらゆるエージェントを管理するための基盤であり、今後のMicrosoft 365 Copilot活用において重要な存在になりそうです。
アップデートのスピードが非常に早いMicrosoft 365 Copilotだからこそ、ユーザーの利便性と管理機能の両面から最新情報を継続的にチェックし、どのように業務に取り入れるかを検討していく必要があります。
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