- 2026/04/02 掲載
すぐ消えると思いきや…「ドバイチョコ」が進化して爆売れ中、新大久保で見た祭り状態
連載:ヒットの現在地
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月~は東京拠点。関連サイトはこちら。
「780万いいね」世界的トレンドはここから始まった
ドバイチョコの流行の始まりは、ドバイの小さなチョコレートブランド「FIX Dessert Chocolatier(フィックス デザート ショコラティエ)」が開発した「Can't Get Knafeh of It」(訳:クナーファの虜になって抜け出せない)という名前のチョコレートバーだった。
ASMRとは、聴覚や視覚の刺激による心地よさやゾクゾクした快感を誘発する現象を指し、たき火のパチパチ音やタイピング音、スイーツなどのそしゃく音に耳かき音まで幅広く投稿されている。
ドバイのインフルエンサー、Mariaveheraさんが2023年12月に投稿したドバイチョコをザクザクと食べる動画は、またたく間に拡散。現時点で780万もの「いいね」がついている。各国のインフルエンサーもこれに続き、日本を含め世界的に人気が広がっていった。
国内では2025年から流行、ゴディバやリンツでもヒット続出
日本では、2025年頃からドバイチョコの本格的なトレンドが始まった。大手のなかでも当初から流行の波に乗ったのが、スイス発の老舗チョコレートブランド・リンツだ。2025年3月に限定2万枚で「ドバイスタイルチョコレート タブレット」(2,900円)を発売すると、高額にもかかわらず3日で完売に。4月には同シリーズに「バー」(1,300円)、「プラリネ」(3,500円)のラインアップを追加。発売から約5カ月でシリーズ累計約63万個を販売するヒットとなり、今も継続販売中だ。9月には全国30店舗、6000杯限定で「ドバイスタイルチョコレートドリンク」(1,480円、終売)を発売。こちらも大きな反響を得たという。
「当社のコアターゲットは40~50代の方ですが、ドバイスタイルチョコレートはSNSを中心に発信したためか、接点が薄かった20~30代の若年層の購入者も見られます。当社会員のうち15%が、一度はドバイスタイルチョコレートを購入しているという実績があり(2026年2月時点)、高額製品であることを踏まえると、すばらしい成果だと評価しています」(リンツ&シュプルングリージャパン プロダクトマーケティングマネージャー 影山裕樹氏)
ゴディバも同様に流行の波を捉え、ヒットを生んだ。2025年6月に、ゴディバ カフェで発売した「ドバイチョコレート ショコリキサー」(810円~)、「ドバイチョコレート パフェ」(1,890円)、GODIVA Bakery ゴディパンで発売した「季節のコロネ(ドバイチョコレート)」(507円)は、いずれも想定以上の反響を得たという(いずれも終売)。トレンドに敏感な20~30代だけでなく、ショコリキサーは普段の客層とは異なる男性客にも好評だったそうだ。
2026年1月には、セブン-イレブン限定でドバイチョコレートバーアイスクリーム(388円、終売の可能性あり)を発売するなど、継続的にドバイチョコ関連製品を販売している。
そして、2026年になると、各社から「進化系ドバイチョコ」が続々と登場。SNSで注目を集める店舗が集う新大久保の街を歩いてみると、あるトレンドが一目瞭然だった。 【次ページ】【実食】どこもかしこも…新大久保で目撃した“お祭り”状態
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