- 2026/08/21 06:10 掲載
北海道発セイコーマートが580人の村に出店し、茨城埼玉で拡大するワケ…社長語る戦略(3/3)
セコマが「変化に強い」理由
セコマは原料生産から食品製造、物流、小売までをグループ内に持つからこそ、PB商品を手頃な価格で供給し、広い店舗網へ安定的に届けられる。「自前でコントロールできる領域が広ければ、外部環境が変化しても対処できることが多くなる思うんですよね」(赤尾社長)
セコマはコロナ禍となる2020年12月期でも、既存店売上高とチェーン全店売上高がともに前年比1.4%増となった。それも自前で物流や製造・生産拠点などを持っていたことが一因にある。
「いろいろな制限がかかる中で、柔軟にできたと思います。対処は早かったと感じます」(赤尾社長)
そもそも店内調理の「ホットシェフ」も、離島などでは悪天候で一時的に物流が途絶える可能性があるため、店舗で調理できる仕組みを導入した背景がある。先行きが読みづらい時代だからこそ、柔軟性が武器になる。
「会社としての柔軟性はすごく大事だと思います。すべてを一元的にシステム化すれば効率は良くなりますが、その反面、環境の変化に対して脆弱になり、地域に対する細かい対応は難しくなるはずです。場所や状況に応じて変えられるのが、当社の強みだと思います」(赤尾社長)
そんなセコマは今後どのような取り組みを行い、どうなっていくのか。
「地域を支えるパートナーであり続けることです。『地域がなくなる=自分たちもなくなる』なんです。『儲からなかったら撤退する』という考えもありますが、やっぱり北海道や茨城、それぞれの地域と一緒にやっていく店でありたい。そして、店舗が存在することや、当社と取引していること自体が『いいね』と言っていただける企業でありたいと思っています」(赤尾社長)
地域が続くために店を残し、店が続くために地域を支える。その循環こそが、セイコーマートの地道な成長戦略なのだ。
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