- 2026/07/28 07:10 掲載
「眉毛サロン」なぜ急増?アデランスも参入、男性客3割・リピート率7割…新市場の裏側(2/3)
アデランスを知らない20代女性も通う…口コミ★4.8超の裏側
ビューステージ アイブロウサロンで展開する主なメニューは、「眉ワックス+眉スタイリング」(4,200~5,400円)と「眉ワックス+眉スタイリング+間引き(毛量調整)」(4,800~6,100円)の2つ(いずれも初回割引を含むWeb予約での価格)。「自眉を最大限に活かしてナチュラルに仕上げる」というコンセプトから、眉毛カラーやパーマは提供していない。メニュー価格は、競合チェーンと比較すると若干高い。その狙いは、「満足度の向上」だという。他社の多くが1枠を30~45分で設定しているのに対し、同社では60分を確保。また、カーテンなどの仕切りではなく、ほとんどの座席が完全個室だ。「個人のお悩みをお聞きするため、リラックスして施術を受けていただけるように」と岸氏は説明した。
同社の場合、毛髪事業で築いたブランドの信頼も強みになりそうだが、20代以下だとアデランスを知らない人も少なくないという。競合より高値である中、自社が選ばれる最大の理由は、「口コミでの評価の高さ」だと岸氏は考えているそうだ。実際、全店舗の平均満足度はホットペッパービューティーで4.81、Googleマップで4.88と高い。
開業当初から顧客のボリューム層は20代女性であり、それから5年以上が経過した現在も同様だ。しかし、「想定を越えて顧客層が広がっている」と岸氏は明かした。
男性客3割・リピート率7割超、眉毛サロンが定着するワケ
アデランスの調査によれば、近年は男女ともに10代の来店が増加し、逆に20代は縮小傾向にある。SNSの影響で、美容への関心が低年齢化しているのかもしれない。また、女性に限ると、若干だが50代が拡大傾向にある。性別で見ると、男性が右肩上がりに増加。2026年3~6月実績では、約3割が男性となった。男性化粧品市場規模は、ここ5年で1.8倍に増加するなど活況だが、サロン業界でも同様の動きがあるようだ。
「特段プロモーションをせずとも、自然と男性のお客さまが増えています。来店のきっかけでは、『配偶者やパートナーからの紹介』が非常に多いです」
近年のリピート率は、75%前後で推移している。概算の平均来店回数は、眉毛が生えそろうサイクルに合わせて1.5カ月に1回。中には、1カ月に2回来店する人もいるという。リピート率を押し上げている理由として、岸氏は2点を挙げた。
「1つは、先ほどもお伝えしたように『高い満足度』だと考えます。もう1つは、『アプリの運用』です。2回目以降の来店では、自社アプリでの予約が最もお得になります。また、来店頻度に応じた特典を付与するなど、継続的なコミュニケーションをしています」
運営を通じて、男女のニーズの違いも見えてきている。メイクに慣れている女性は、複雑な要望が増えるのだという。
「女性は、イメージを写真で具体的に伝えるほか、左右のバランス調整やメイクの時短といったニーズが見られます。明確なイメージがあっても、必ずしもその通りにならないこともあるため、そうした際は懸念点を事前にしっかりお伝えしてトラブルを防いでいます。
一方、男性は眉毛専門店に初めて訪れる方がほとんどです。『どういったサービスが受けられるのだろう』という興味関心により来店し、『濃い眉毛をどうにかしたい』『自分に似合う眉毛にしたい』といった要望が中心です」
アデランスでは、同事業を通じて発見したニーズを、新製品の開発にも活かしている。2022年には、薬用眉毛育毛剤「ビューステージ アイブロウエッセンス メディケート」(7ミリリットル・4,950円)のほか、アイブロウパウダー(2種・各2,970円)やアイブロウペンシル(4種・各2,530円)を発売した。 【次ページ】男性市場は前年比46.4%増、眉毛ブームはどこまで続く?
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