- 2026/08/20 06:40 掲載
なぜジャングリアは失速? サンリオ・USJら勝ち組テーマパークに共通する「ある武器」(3/3)
客単価1万8,000円超、ディズニーが「客を減らす」のはなぜ?
つまり、「大人の女性」に支持されている。端的に言えば、女性の集団客とカップル・夫婦が主な客層だ。
なお、数を求めるほかのテーマパークと異なり、TDRは値上げし、あえて客数を抑える方針を採っている。35周年記念の2018年度はランドとシー合わせて約3256万人が来場した。だが、当時は混雑が顧客満足度を低下させるという課題を抱えており、客数を減らすに至った。
コロナ禍以降、値上げをしたほか、価格変動制を導入して客数の平準化を進めた。年間パスポートを廃止し、「パレードだけを見て、何も買わずに帰る」客の削減を狙った。
値上げにより来園者数はコロナ禍以前より300万人減少し、混雑解消に一定の効果を発揮した。子どもなど比較的低単価の客が離れたとみられ、客数減少とともに物販や飲食の売上も伸長した。
1万1,000円台で推移していた客単価は2025年度には1万8,000円を超えた。業績面では値上げで売上が伸びたものの、人件費などのコストが圧迫しており、2025年度は増収減益となった。
なお、2026年10月には「1デーパスポート」の上限価格を1万2,400円とする値上げを予定している。若年層の減少が懸念材料だが、根強いファンがいる限り値上げは続きそうだ。
目標150万人に届かず…ジャングリア沖縄に「ないもの」とは
目標としていた「沖縄美ら海水族館の半分程度(150万人)」を下回る結果となった。そのうえ、開業半年間の来園者数が65万人だったことから、後半は失速していることが分かる。
近年好調なテーマパークと比較すると、ジャングリア沖縄には誰もが知っていて、大人の女性に支持されるIPがない。恐竜やジャングルというテーマは、どちらかと言えば男性向けだ。アトラクションの集客力が頼りであり、来園者数を増やすにはアトラクションを増やすか、アトラクションの良さをさらに宣伝しなければならない。
ナガシマスパーランドやひらかたパークのように、IPに頼らなくとも健在な施設は存在する。だが、彼らはほかの施設の閉園が続く中、残存者利益で生き残ってきた。車や公共交通機関でのアクセスも優れている。
一方のジャングリア沖縄は本土からの旅行客をターゲットにしているものの、那覇空港から車またはバスで2時間の場所にあり、観光客にはハードルが高い。IPなしでどこまで戦えるのか、方針転換しない限りジャングリア沖縄の厳しい状況が続くかもしれない。
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