- 2026/10/14 07:10 掲載
マッキンゼーが名指し、日本が勝てる“5つの領域”…未来は「極めて明るい」ワケ(2/4)
「計画」を捨てろ、「更新可能な仮説」とは?
アレックス氏の考え方は、間違いなく経営層をはじめとする現代のビジネスパーソンに求められるマインドセットだ。ただし、ビジネスの現場では、3年~5年のスパンで経営計画が策定され、四半期ごとに成果が求められるのも事実だ。「急ぐ必要はない」と頭では理解していても、制度や仕組み、あるいはこれまでの慣習がそれを許してくれないのも確かだろう。こうした問題意識について、工藤氏は次のように述べる。
「確かに計画策定のサイクルが短くなり、どんどん更新する必要が出てきています。しかし、その頻度が増しているだけで『仮説を立てる』こと自体は変わっていないと思います。したがって、戦略をいったん決めたら、変えられない『計画』ではなく柔軟に変えられる『更新可能な仮説』ととらえ、運用を変えることが必要ではないでしょうか」(工藤氏)
たとえば、1年に1回しかA/Bテストをしなかったらイノベーションは生まれない。しかし、毎日、A/Bテストを繰り返せばイノベーションが生まれる確率は格段に上がるだろう。
実際にアマゾンをはじめとするECサイトでは、こうしたA/Bテストが頻繁に実施されているという。
「実は、こうした仕事の進め方はマッキンゼーの仕事のやり方と似ています。我々は、最初に立てたDay1の仮説に固執しません。途中でおかしいと思ったら柔軟に変えていきます。現在は、一般の企業においてもこうした考え方が必要な時代だといえるのではないでしょうか」(工藤氏)
採用でここを見る…マッキンゼーの中核にある“2つの哲学”
マッキンゼーは世界を代表するコンサルティングファームであり、特に戦略コンサルにおいて高く評価されている。その同社には、基本的な考え方もしくは哲学があると、アレックス氏は次のように述べる。「1つは好奇心の旺盛な人材を採用することです。好奇心があり、賢く、粘り強く、そして折れない強さを持っていることは、我々が求める重要な要素です。2つ目は、私たちが“プロフェッショナル”であることです。自分の主治医が最新の治療を知らなかったら嫌でしょう。患者だったらつねに最良の治療を期待するはずです。それと同様に、我々にはプロフェッショナルとしての矜持があり、スキルやケイパビリティを継続して磨き続けなければならないのです」(アレックス氏) 【次ページ】採用でここを見る…マッキンゼーの中核にある“2つの哲学”
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