• 2026/08/30 10:00 掲載

OpenAIがCursorへのモデル提供契約を終了へ、マスク氏のSpaceXによる買収を理由に

マスク氏のSpaceXによるCursor買収が理由

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米OpenAIはAIコーディングツールCursorに対するモデル提供契約を11月12日で終了すると発表した。Cursor開発元の米Anysphereがイーロン・マスク氏率いるSpaceXに買収されたことに伴う契約解除条項の行使が理由である。OpenAIはマスク氏の関連企業による過去の規約違反を挙げ、自社技術の適切な利用に懸念を示している。
 米OpenAIはAIエディタCursorを開発するAnysphereへのAIモデル提供を段階的に縮小し、2026年11月12日をめどに終了する方針を通達した。この決定は、Anysphereが同年8月にSpaceXの完全子会社となったことを受けた措置である。両社の契約には経営支配権が移動した際に無条件で契約を解除できる条項が含まれており、OpenAIは規定された期間内にこの権利を行使した。

 契約終了の背景には、OpenAIとイーロン・マスク氏との対立がある。OpenAIは声明のなかで、マスク氏が買収したソーシャルメディア企業が過去にデータ提供の契約に違反した事例や、マスク氏傘下のxAIがOpenAIの出力データを自社モデルの学習に無断利用した事実を指摘した。

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【図版付き記事はこちら】OpenAIがCursorへのモデル提供を11月12日に終了(画像:ビジネス+IT)
 これらを根拠として、SpaceXがOpenAIの利用規約を遵守して技術を扱う確信が持てないと説明している。さらに、安全上の懸念から強力な次期モデルを提供しない方針も示している。 Cursor側のマイケル・トゥルーエル最高経営責任者は、現在Cursor全体でOpenAIのモデルが処理するトラフィックは全体の約5パーセントにすぎないとし、影響は限定的であるとの見解を示した。

 その上で事態の解決に向けてOpenAIと協議を続ける意向を表明している。対するマスク氏はソーシャルメディア上で決定を意に介さない発言を行い、OpenAI経営陣に対する批判を強めている。 供給停止後もCursorの利用が完全に不可能になるわけではない。ユーザーが自ら取得したOpenAIのAPIキーを設定することで、チャットやローカル環境での一部機能は継続利用できる。

 しかしコードの自動補完機能や複数ファイルの一括修正など、エディタの中核的な機能へのアクセスは制限される見通しである。Anthropicなどの他社モデルを通じた利用は今後も提供が続く予定である。

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