- 2026/11/07 07:10 掲載
「なぜか疲れる仕事」がヒント…“自分を生かせる仕事”を探る3つのチェック
言語学者(法言語学、心理言語学)。1999年シカゴ大学言語学部博士課程修了(Ph.D. in Linguistics)。2000年立命館大学法学部助教授、ヨーク大学オズグッドホール・ロースクール修士課程修了、同博士課程単位取得退学を経て、2008年より明治大学法学部に着任。司法分野におけるコミュニケーションに関して、言語学、心理学、脳科学、行動経済学などの知見を融合した多角的な研究を国内外で展開している。企業の顧問やワイドショーのコメンテーターとしても活躍。著書に『科学的に元気になる方法集めました』(文響社)、『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』(サンクチュアリ出版)、『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード…科学的に証明された すごい習慣大百科』(SBクリエイティブ)など多数。
前編はこちら(この記事は後編です)
自分はどの「才能タイプ」? 3つのチェックで探る
前回を読んで、「自分は何型なんだろう」と、地図を眺める旅人のような気分になっている方もいるでしょう。そこで、家で1人でできる3つのチェックを紹介しておきます。これは論文の数値から作ったものではありません。筆者が関連論文をまとめて組み立てたもので、いわば「玄関先で履く室内履き」のような気軽な簡易テストです。1. 子どもの頃に時間を忘れたもの
紙でもスマホのメモでもかまいません。小学校から中学校くらいまでを振り返って、夕飯に呼ばれてもなかなか抜け出せなかったもの、休み時間に黙々と続けていたものを思い出せるだけ並べてみてください。できれば10個ほど書き出すのが理想です。書き終えたら、1つずつ眺めて、自分がどんな力を使っていたのかを言葉にしてみましょう。地図帳をめくっていたなら分析探究型、レゴや工作で手を動かしていたなら構築実行型、友達の間に入って遊びを仕切っていたなら共感関係型または戦略統率型、絵や物語、音楽、ごっこ遊びに浸っていたなら表現発信型のサインです。子どもの頃の没頭には、まだまわりからの評価が入り込んでいません。だからこそ「自分の重心」をいちばん素直に映し出してくれます。大人になってからの「好き」には、給料や承認がまじり込んでいるかもしれません。でも、小学校の休み時間の好きには、そういう混ざりものがないのです。
2. 今週、エネルギーを奪われた瞬間ベスト3
疲れの正体は、自分の重心から遠い動作を無理に続けたときに生まれます。人は、自分の重心に合った作業ではなかなか疲れず、重心から離れた作業では、たった1時間でもごっそり消耗してしまうのです。分析探究型の人は、深掘りを止められて結論だけを求められると、すり減っていきます。構築実行型の人は、計画が急にひっくり返って、その場での対応を求められると消耗します。共感関係型の人は、人を切るような判断を迫られるとへとへとになります。表現発信型の人は、自分の感受性を「効率が悪い」と否定されると、気持ちが沈んでいきます。戦略統率型の人は、全体を見せてもらえないまま部分の作業だけを任されると、退屈してしまいます。最近の疲れがどれに近いかをたどると、自分が「本当は何を大事にしている人なのか」が、うっすら見えてきます。
3. 頼まれてもいないのに、つい余計にやってしまうこと
職場でも趣味でもかまいません。本当はそこまでやらなくていいのに、つい自分から手を出してしまう。そういう場所には、あなたの才能の重心がこぼれ出ています。給料が出るわけでもなく、評価もされない。なのに気づくと手が動いてしまう。そんな作業ほど、あなたの才能の本拠地に近いと考えてください。
会議の議事録をついきれいにまとめてしまうなら構築実行型、後輩の悩み相談につい1時間付き合ってしまうなら共感関係型、データを見て勝手に分析を始めてしまうなら分析探究型、社内Slackについ長文を書いてしまうなら表現発信型、新規プロジェクトの全体ロードマップをつい描きたくなるなら戦略統率型のサインです。
3つのチェックを終えてみると、たぶん「1つのタイプにきれいに収まる」というより、「主タイプと副タイプの組み合わせ」として自分の重心が浮かんでくるはずです。それで大丈夫です。次項では、その重なり合いをどう読み解いていくかをお話しします。
人材管理・育成・HRMのおすすめコンテンツ
人材管理・育成・HRMの関連コンテンツ
PR
PR
PR