• 2009/04/24 掲載

サプライチェーンの課題は、顧客視点とリスク管理、見える化、コスト、グローバル対応

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IBMビジネスコンサルティングサービスは、世界25カ国400社のサプライチェーン統括上級管理者を対象に調査「IBM Global Chief Supply Chain Officer Study 2009」を行い、その結果を発表した。
 サプライチェーンを取り巻く課題は、グローバル化と相互接続の進展により、ますます複雑化してきている。今回の調査では、中でも5つの課題が最重要だと認識された。

 1つ目は、顧客との親密性。多くの企業では、SCMで顧客との親密性の重要性を認識しているものの実際には、サプライヤーとの結びつきを深めているという。日本企業をみると、世界平均の56%を20ポイントも上回る74%の企業が、重要だとしている。しかし、製品開発や需要計画面で顧客ニーズの把握が遅れ、社内で閉じたサプライチェーンになっている傾向が見受けられる。

 2つ目は、世界では60%、日本では73%の企業が重要な課題と位置づけているリスク管理。リスク管理の阻害要因としては、プロセス標準化の遅れ、ガバナンス問題、利益相反といった組織上の課題が挙げられている。

 3つ目は、見える化。多くの企業は、適切な情報を見える化し、それに基づいて行動することができていないと答えている。見える化を妨げる要因には、縦割り組織や多忙としている。

 4つ目は、コスト面。コストの変動費化を進めるために、アウトソーシングの活用が広がっている。アウトソーシング活用で効果を上げているのは、戦略の見直しや拠点配置の最適化を行ったうえで、利用する企業に多く見受けられる。

 5つ目は、グローバル化。グローバル化は多くの企業でコスト削減よりも売上拡大に効果があると考えられている。しかし、グローバルSCMで、パフォーマンスが向上したと回答した日本企業は、22%に過ぎず、グローバル展開の効果はまだまだ改善の余地があるとしている。

 なお今回の調査は、北米、欧州、日本を含むアジア太平洋地域における400社(日本企業は27社)を対象に、IBMのコンサルタントが面談形式のインタビューにて実施した。  

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