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- 2015/09/01 掲載
静岡県浜名湖の「ロードバイク アイディアソン」が求めた成果とは?
“ハマイチ”をもっと魅力あるものにするために
「ロードバイクで浜名湖を一周するツーリングは“ハマイチ”として親しまれ、遠方からもサイクリストが足を運んでくださるんです。その魅力を高めるために何ができるのか、それを考えるのが今回のアイディアソンです」(NPO法人コラボりん湖西 神谷 尚世氏)
浜名湖ロードバイクアイディアソンの目的は、ロードバイクで浜名湖を周遊する際に「あったらうれしい」施設やお店、サービスなどを考えること。
このご時世なので、サービスにはスマートフォンアプリなどももちろん含まれるが、使いやすいサイクルラックやグッズなどを含め、もっと広い視点でサイクリストに魅力を訴える手法を模索する。
参加者は15名程度ながらも多彩なメンバーが揃う。地元で非営利活動を行う方々、趣味でロードバイクを走らせるサイクリスト、地元IT企業に勤める方、そしてサイクルショップの経営者。グッズやラックを実際にカタチにしていくために欠かせない、板金や溶接技術を持つ製造業からも数名が参加していた。
アイディアソンは、業種が偏らないように2つのチームに分けられ、それぞれにアイディアを出し合った。この日の課題は次の3つだ。
- ロードバイク×浜名湖周遊自転車道を楽しむための新サービス
- 1で考案されたサービスの中から、スマートフォンで実現できるものを掘り下げて考える
- “ハマイチ”ならではの魅力と使いやすさを兼ね備えたサイクルラックを考案する
それぞれの課題についてブレストタイムが設けられ、その後に両チームからアイディアが発表される。発表後には「のっかりタイム」という時間が用意されており、相手チームの意見に対する改善意見を提案できる。サイクルショップ経営者や製造業関係者がいたことで、「こういう手法ならよりいいものにできる」など多くの改善案が飛び出していた。
いずれも、その日のアイディアだけですぐにカタチになる訳ではない。第2回、第3回とアイディアソンを重ねていくことで、より現実的なアイディアとして煮詰め、アプリやラック、サービスを実際に作り上げていくことを目標にしている。
これからアイディアを煮詰めて実現していくということで、どのようなアイディアが出てきたのかを明かせないのが残念だが、実際のユーザー、IT関係者、製造業関係者が集っていたこともあり、かなり現実的な技術に基づいた議論が交わされていた。
【次ページ】会場は「競艇場」!?
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