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  • 2018/10/31 掲載

Dell CEOも熱弁、「デジタル変革」でビジネスをデザインし直そう

松岡功「ITキーワードの核心」:第2回「デジタルトランスフォーメーション」

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本連載では、ITトレンドから毎回ホットなキーワードを取り上げ、その最新動向とともに筆者なりのインサイト(洞察)やメッセージをお伝えしたい。第2回目に取り上げるキーワードは、IT分野の変革を象徴する「デジタルトランスフォーメーション」。今回のメッセージは「デジタルトランスフォーメーションでビジネスをデザインし直そう」である。

ジャーナリスト 松岡 功

ジャーナリスト 松岡 功

フリージャーナリストとして「ビジネス」「マネジメント」「IT」の3分野をテーマに、複数のメディアで多様な見方を提供する記事を執筆している。電波新聞社、日刊工業新聞社などで記者およびITビジネス系月刊誌の編集長を歴任後、フリーに。危機管理コンサルティング会社が行うメディアトレーニングのアドバイザーも務める。主な著書に『サン・マイクロシステムズの戦略』(日刊工業新聞社、共著)、『新企業集団・NECグループ』(日本実業出版社)、『NTTドコモ リアルタイム・マネジメントへの挑戦』(日刊工業新聞社、共著)など。1957年8月生まれ、大阪府出身。

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自社イベントでスピーチするDell Technologiesのマイケル・デル会長兼CEO
(写真:筆者撮影)

DellのCEOが語った「デジタルトランスフォーメーションのススメ」

「デジタルトランスフォーメーションは、これから全ての企業にとってビジネスの軸となる動きになる」――。こう語るのは、PCやサーバで世界市場のシェアトップを走り続ける米Dell Technologiesのマイケル・デル会長兼CEOだ。同社の日本法人であるデルとEMCジャパン(Dell EMC)が10月19日、都内ホテルで開催した自社イベント「Dell Technologies Forum 2018―Tokyo」の基調講演でのひとコマである。

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 同イベントを機に来日したデル氏は、「変革を実現し、革新的な未来へ」と題した基調講演の中でさまざまな話題を取り上げたが、とりわけ力を入れて語ったのが「デジタルトランスフォーメーション」についてだった。

 同氏は自身のビジネス経験になぞらえるように、「これまでの30年間、ITはめざましく進歩し、企業のビジネスにとってなくてはならないものになってきた。さらにこれからは、新たに登場してきたデジタル技術によって、ビジネスはもっと進化する可能性がある。そうした観点で、当社も含めて企業は自らのビジネスを根本的に見直す必要がある」と語った。

 デジタルトランスフォーメーションは今、まさしくIT分野の変革を象徴するキーワードである。その意味は、IDCの定義をベースに言うと「最新のデジタル技術を利用して、新たな製品やサービス、ビジネスモデル、新しい関係を通じて価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」である。

 最新のデジタル技術とは、AI(人工知能)、IoT、クラウド、モバイル、ソーシャル、ビッグデータ・アナリティクスなどを指す。

 従って、このキーワードは本連載の早い段階で取り上げたいと思っていたところ、ちょうどIT業界の大物の一人であるデル氏がスピーチで熱く語っていたので、今回のテーマにした次第である。

 もう1つ、タイミングがよかったのは、Dell EMCがこのイベントを機に「デジタルトランスフォーメーションの進捗状況に関する調査―Digital Transformation Index」の日本企業版(100社)の結果を、2019年初に発表する予定のグローバル企業版(42カ国、4600社)に先駆けて明らかにしたことだ。この調査は、DellとIntelが共同で独立調査機関のVanson Bourne社の協力を得て、2016年に続けて実施したものである。

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イベントのメインメッセージも「デジタルトランスフォーメーションの実現へ」だった

【次ページ】日本企業のデジタルトランスフォーメーションの進捗状況とは

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