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  • 2020/11/20

「東京版GoToイート」で都内飲食店は救われるのか?店主に独自取材

1日の新型コロナウイルスの新規感染者数が、11月19日にはじめて500人を超えた東京都。春先に出された休業自粛要請は、今回出されることはなかった。しかし感染者数の急激な増加に、いったんは売り上げを回復しつつあった飲食店も戦々恐々としているという。本日20日から販売および利用が開始された「Go To Eat キャンペーン Tokyo」への期待値も含め、東京都内の飲食店に現在の状況を聞いた。

ライター 箕輪 健伸

ライター 箕輪 健伸

ライター・編集者。新聞記者、雑誌編集記者を経て、現職。これまで延べ300社以上の製造業の取材経験がある。ほかにも、飲食業界、宿泊業界、大学病院をはじめとした医療機関など、業界や業種を問わず幅広い取材・執筆経験がある。

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二転三転する状況に、飲食店店主たちの本音は
(写真はイメージで、取材対象とは無関係です)

(Photo/Getty Images)


1日の新規感染者数500人超となった東京都

 11月18日に国内で新たに確認された新型コロナウイルス感染者数は2,201人と、初めて2,000人台を超えた。同日、東京都の新規感染者数は493人で1日に確認される数では最多となった。翌19日の新規感染者数は534人と、2日続けて過去最多を更新している。

 感染者数が初めて500人を超えた19日、東京都は専門家らによる分析会議を開き、東京都内の感染状況について、警戒レベルを4段階のうち最も高い「感染が拡大している」に1段階引き上げた。東京都は感染レベルを引き上げた理由を「感染経路がわからない人の数が大幅に増えたこと」としている。

 一方で、春先に出された飲食店などの休業自粛要請は今回、見送られた。都は、「家庭内や幅広い年代で感染が広がっている中での休業自粛要請は効果的ではない」としている。

 「休業自粛要請が出されようと出されまいと関係ないと思います」と話すのは、東京都内で3つの居酒屋を営む50代男性だ。この男性の店では感染者数の増加と来店者数には、はっきりとした相関関係が見られるという。

「週平均の新規感染者数が300人を超えていた8月の売り上げは昨年比40%でした。200人以下に落ち着いた9月から10月は、昨年比80%程度に回復していました。急激に感染者数が増えているこのところは、また客足も急速に落ち込んでいます。今日は500人超えですか?ほとんどお客さんは来ないでしょうね」


東京版GoToイートには期待しているが……

 そんな中、「Go To Eat キャンペーン Tokyo」が開始され、「プレミアム付き食事券」の販売がスタートした(紙は11月20日、デジタルは11月27日から)。都内の対象飲食店で利用できるプレミアム付き食事券は「購入金額より25%お得になる」というもので、発行総額は全国最大の500億円だ。アナログ食事券(紙タイプ)は10,000円で12,500円分の食事、デジタル食事券は8,000円で10,000円分の食事が可能だ。

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いよいよスタートしたキャンペーン。食事券の利用期間は2020年11月20日から2021年3月31日まで

 東京都内でイタリアンレストランを営む40代男性はこの事業に複雑な思いを持っているようだ。

「春から夏までの売り上げの落ち込みを少しでも取り戻そうと、10月21日の登録申請初日に参加店登録をしました。もちろん、この事業には期待していますが、同時に不安もあります。ここ数日、新規感染者数がどんどん増えています。この状況で本当にお客さんが来てくれるのか。食事券は来年の3月31日まで使えるので食事券は買っても様子見というお客さんがほとんどでしょう。実は、11月、12月で売り上げをある程度まで回復できない場合、店を手放さざるを得ない状況に陥っています」

 この男性は、「結果論になってしまいますが、感染者数が比較的落ち着いていた9月、10月にこの事業がスタートしてくれていたら。今はコロナの感染拡大が1日も早く収束することを祈るだけです」と話す。

【次ページ】突如の「5人以上ダメ」に困惑する飲食店

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