記事 その他ハードウェア 北京大興国際空港──「曲線の女王」の遺作は花のような空港だった 2019/11/25 2008年、北京オリンピックにあわせて北京首都国際空港ターミナル3、通称T3が開業した。ゆったりと遠くまで天空のように弧を描く高い天井とダイナミックな空間のスケール。イギリス人の世界的建築家ノーマン=フォスターによる設計は、龍をイメージしたといわれる。中国が国の威信をかけて建設したこの空港は、しかしこの10年で飽和状態となり遅延が問題化していた。そして2019年9月、北京市に4つめの国際空港が開業した。筆者は10月、北京を拠点とする建築家とともに“第4の空港”北京大興国際空港を訪ねた。
記事 量子コンピューター 量子ドットをわかりやすく解説、農業・ディスプレイ・太陽光発電でどう使われている? 2019/11/20 昨今、量子コンピューターの研究が世界各地で進んでいるが、量子コンピューターにおいて重要な役割を担っているのが「量子ドット」である。量子ドットは、コンピューターの計算スピードを格段に向上させたり、セキュリティを向上させることができるが、コンピューター以外でも高いポテンシャルを持った技術であることはあまり知られていない。そもそも量子ドットとは何なのか、その正体を解説する。
記事 量子コンピューター 量子イジング型コンピューター開発動向を解説、日立やNTT、富士通、東芝と世界の差 2019/11/18 「量子コンピューター」の中でも、「量子アニーリング」方式のコンピューターは、商用ハードウェアも登場しており実績を積み重ねつつある。しかし早稲田大学理工学術院の戸川望教授は、これから量子アニーリングコンピュータが普及していくには、ソフトウェアの開発も欠かせないと訴える。量子アニーリングコンピュータに普及にはどのようなソフトウェアが必要なのか。経済産業省政策シンポジウム「次世代コンピューターが実現する革新的ビジネス」の中から量子アニーリングコンピューターの開発に取り組む各社の動向を紹介する。
記事 量子コンピューター 東工大 西森 秀稔教授が語る「量子コンピューターの現在」、相次ぐ報道の考え方 2019/11/14 近年、「量子コンピューター」への注目が集まりつつある。米国ではグーグル、IBM、マイクロソフトなどのIT大手や、政府の研究所などが量子コンピューターの研究に本腰を入れ始めている。本稿では、経済産業省政策シンポジウム「次世代コンピュータが実現する革新的ビジネス」の中から量子コンピューターの中でも、「量子アニーリング」の原理を応用したハードウェアが抱える課題と、将来の見通しを紹介する。量子アニーリングの第一人者である東京工業大学 科学技術創成研究院、東北大学 大学院情報科学研究科の西森秀稔教授が現在注目していることとは。
記事 ロボティクス・ドローン 地雷撤去から倉庫内物流へ ライトハンド・ロボティクスが日本初上陸、その技術力とは 2019/10/31 日用品や化粧品卸の最大手であるPALTAC(以下、パルタック)。同社の新しい大型物流センター「RDC埼玉」が10月10日に完工した。投資総額230億円、床面積約45,000平方メートル、取り扱いは2万SKU(ストック・キーピング・ユニット:受発注・在庫管理の最小管理単位)以上、11月半ばに本格稼働の予定のこの倉庫にはロボットスタートアップ3社のソリューションが導入されている。中でもピースピッキングに導入されたRightHand Robotics社(以下、ライトハンド・ロボティクス)は今回が日本初上陸。今後、日本を含めたアジア市場進出に向けて活動を本格化するという。設立されたばかりの日本法人の代表・田村 研三郎氏に話を伺った。
記事 その他ハードウェア 「ダイナミックマップ」の基礎解説、日本が自動運転の覇権を手にするためのカギ 2019/10/18 AIの進展やセンサー技術の発達により、クルマの自動運転が期待を集めている。そんな中、さまざまな情報を集約したデジタル地図、「ダイナミックマップ」が自動運転のキーテクノロジーとして注目を集めている。国家プロジェクトとして進められているこの新技術は、“自動運転時代”の国内自動車メーカーの行く末を大きく左右する。本稿では、日本のダイナミックマップ戦略の中心であるダイナミックマップ基盤社の取材協力の下、その基礎知識を解説する。
記事 その他ハードウェア 「ADAS(先進運転支援システム)」を解説、自動運転との違いは?トヨタ、日産の事例も 2019/10/01 「ADAS(先進運転支援システム):エーダス」が、交通事故の抑止と自動運転という2つの側面から注目を集めている。ADASとは、自動ブレーキ装置や急発進防止装置などを含む、自動車のための安全装置の総称だ。本稿ではADASの基礎知識および国内メーカーの事例をやさしく解説する。
記事 ロボティクス・ドローン ロボット系スタートアップが考えるべき、人の採り方・資金の集め方・成功の定義 2019/09/30 第37回日本ロボット学会学術講演会(RSJ2019)が 2019年9月3日から7日の日程で、東京・早稲田大学にて行われた。最終日には一般公開のオープンフォーラムとして、ベンチャー企業に関するセッション「ロボティクススタートアップ会議〜ロボットベンチャーの成功を考える〜」が行われた。今回はそこでの議論を参照しながらロボット系スタートアップのあり方について考えてみよう。
記事 ストレージ HPE、「100%の可用性を約束」するストレージを発表 もし実現できなければ…? 2019/09/04 ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(以下HPE)は7月30日、都内で発表会を開き、ストレージの新ラインナップとなる「HPE Primera」(プライメエラ)シリーズを発表しました。従来のストレージのハードウェアやソフトウェアを見直すことで、100%の可用性を約束するとしています。
記事 ロボティクス・ドローン コミュニケーションロボット活用の道筋は?ユカイ工学、PLEN Roboticsらの例から探る 2019/08/29 コミュニケーションロボットの実用化は難しい。多くのプレーヤーがひしめく「レッドオーシャン」であり競争環境は厳しい。しかしながら、画期的なアプリケーション、誰もが「これだ!」と納得する使い方は登場していない。だからこそなのか、今も多くのトライアルが続いている。それだけ人と接する機械のインターフェースとしての役割が「ロボット」という存在に求められているということだろう。最近、ベンチャーから発表されたコミュニケーションロボットへの取り組みを通して、考えてみたい。
記事 その他ハードウェア AI・IoTが“米国の原子力発電”レベルの電力を食い尽くす 2019/08/02 データの需要が増え続け、今後はIoTやAIアプリケーションの増加がもたらすエネルギー消費が問題となる。7月にサンフランシスコで開催されたセミコン・ウエストで基調講演を行ったApplied Materials CEO ギャリー・ディッカーソン氏は、こうした問題を解説し、さらに低エネルギーのメモリシステムの必要性について説明した。7月に同社が行った日本企業 KOKUSAIの買収の意義も含め、処理データが増えることで生まれる問題を読み解く。
記事 サーバ AWSをオンプレミス化した「AWS Outposts」、ハードウェア概要が明らかに 2019/08/02 Amazon Web Services(AWS)は6月20日、同社がオンプレミス向けに開発している「AWS Outposts」のハードウェア概要をYouTubeで明らかにしました。
記事 その他ハードウェア IBMの量子コンピューター「IBM Q」は従来型コンピューターと何が違う? 2019/07/25 サンフランシスコで開催されたセミコン・ウエストで、IBMは次世代量子コンピューターについての基調講演を行うとともに、世界初の商業用量子コンピューターとして注目を集めるIBM Qの原寸大モデルをブースにて展示した。今後スケールアップが図られるQはさまざまなアプリケーションに用いられ、ビジネス界の構造を変える鍵となるかもしれない。
記事 ロボティクス・ドローン 【2019最新】食品業界のロボット活用レポ、今どんなことが可能になっているのか 2019/07/22 日本食品機械工業会が開催する「2019国際食品工業展(FOOMA JAPAN 2019)」が7月9日から12日の4日間の日程で東京ビッグサイトにて行われた。筆者は、食品機械の技術製品・サービスのこの展示会に足を運び始めて10年余りになる。初めのころは自動機械こそ多かったものの、いわゆるロボット関連技術の出展はまだまだで、各ブースで訝(いぶか)しがられることも少なくなかった。だが今や「ロボット取材のために来場した」と言っても「ああ、なるほど」と返されるようになった。もはやロボット活用は当たり前となった。今回はこの展示会を改めてご紹介し、ロボット活用への期待を概観しよう。
記事 その他ハードウェア 米国が量子コンピューター団体「QED-C」を設立、企業・政府・学校は連携できるのか? 2019/07/22 7月にサンフランシスコで開催されたセミコン・ウエスト。半導体に関連するさまざまな企業が最新のテクノロジーを展示する場だが、同時に教育の場でもあり、学生を雇用するフェアも併設など、産業全体の将来と発展を考えた場にもなっている。ここで米国を挙げての量子コンピューター開発への取り組みとしてQED-Cの設立が発表された。今回はこの取り組みの概要を解説しよう。
記事 その他ハードウェア ドローンやウエアラブル、新時代のデバイス9種を「生かし切る」3つのポイント 2019/07/11 センサーや監視カメラといったさまざまな機器から得たデータを活用する「IoT(Internet of Things)」やスマートグラスやスマートウオッチに代表される「ウエアラブル端末」。これらの新しいデバイスによるIT活用への取り組みは企業がデジタル時代を生き抜く上で無視できなくなりつつある。こうした新しいデバイスによるIT活用は業種によって適用場面も大きく異なるが、中堅・中小企業が取り組む際に最も留意すべきポイントとは何か?「業種を意識しつつ、業種に縛られない」をメインテーマに、最新の調査データを踏まえながら探っていくことにする。
記事 量子コンピューター 【図解】量子コンピューター開発競争、日本の現状は?なぜ米中に負けないと言えるのか 2019/07/03 現在、欧米諸国とともに、日本でも従来型のコンピューターとは異なる仕組みで動作する「次世代コンピューター」の開発競争が巻き起こっている。その分野の1つが量子コンピューターだ。なぜ日本は量子コンピューター開発に挑むのか。経産省の担当者に聞いた。
記事 その他ハードウェア 「LiDAR」とは何か、自動運転で注目の光センサー技術をわかりやすく解説 2019/06/27 遠い将来のことだと思われていた、自動車の自動運転が現実的な段階に入ってきた。その実現を支える技術として注目を集めているのが、光センサー技術「LiDAR」だ。自動車メーカーを中心にLiDARの需要は急激に高まり、その市場は2025年には約3,330億円規模に達すると予測されている。本稿では、LiDARの基礎知識から自動運転における重要性や今後の課題、自動運転以外における活用の可能性などを紹介する。
記事 3Dプリンタ・プリンタ・複合機 伊福精密 社長を直撃、3D金属プリンタで「金型レス」にいち早く取り組んだ理由 2019/06/21 3D金属プリンタなどを積極的に活用し「金属加工の駆け込み寺」「基礎加工技術と金属プリンタのワンストップサービス」を目指す取り組みを進めている伊福精密。同社は、ワイヤーカット加工、型彫放電加工、NC細穴放電加工、マシニングセンタ、切削加工機などを用い、さまざまな材料での精密加工、金型部品加工を主たる業務としています。高度な切削加工技術や3D金属プリンタを用いて、「金型レス」のものづくりでどのように顧客の課題解決をしているのか。伊福元彦 社長に直接お聞きしました。
記事 ストレージ 「人を雇いすぎていたのが間違いの1つだった」破綻したティントリが復活 2019/06/19 仮想化専用ストレージベンダとして急成長を遂げ、2017年6月にはNASDAQへの上場を果たしたティントリ。しかしその翌年には資金繰りに問題を抱えていることが表面化し、結局2018年7月に破産申請をします。
記事 サーバ エッジ・コンピューティングはなぜ重要か? ガートナーが解説する4つのポイント 2019/06/18 エッジ・コンピューティングを語る前に、そもそも「エッジ」とは何だろうか。ガートナーのトーマス・ビットマン氏によれば、それは「モノと人が、ネットワーク化されたデジタル世界につながる物理的な場所」のことだという。IoTやVR/AR/MR、あるいは新しい音声デバイスといったイマーシブ(没入)・テクノロジーの発展もこうした流れを後押しする。エッジ・コンピューティングとは何か? どんな活用事例があるのか? イマーシブ・テクノロジーとどのような関係があるのか。コンピューティングをエッジへと動かす4つの重要な要素とともに、ビットマン氏が解説する。
記事 ロボティクス・ドローン GROOVE X 林要氏:「しゃべらないし役に立たない」ロボットが海外で大絶賛された理由 2019/06/14 2018年12月、家族型ロボット「LOVOT[らぼっと]」がGROOVE Xから発表された。GROOVE Xは、かつてソフトバンクロボティクスの「Pepper」のプロジェクトメンバーだった林 要氏が2015年に立ち上げた企業だ。累計87.5億円の資金調達、約3年半の歳月を重ねてLOVOTは完成した。このロボットは、人間の業務を自動化したり危険な作業を代替してくれるものではない。あえて言えば、“役に立たない”。しかしこの“役立たず”なロボットは、2019年1月に開催された世界有数の家電見本市「CES」において世界の350社以上のメディアから取り上げられ、現地でも人気を博した。その理由を林氏に尋ねた。
記事 ロボティクス・ドローン スイス発、狙うは物流のロボットインターフェース統一 Rapyuta Roboticsの技術と戦略 2019/05/31 ロボット活用のハードルの一つは、インテグレーションコストの高さだ。使える自動化システムを組み上げるためにはロボットや周辺設備自体の費用だけではなく、それらを活用するためのソフトウェアも組み合わせてシステム化する必要があり、そのためのコストは全体予算の6割、7割にも達する。また業界内で標準化が進んでおらず高いスキルが必要だ。共通ツールが提供され、それを組み合わせるだけでシステムが構築できる「マルチロボット制御用プラットフォーム」があれば、導入コストを下げられる。Rapyuta Roboticsはそこを狙うスタートアップの一つだ。
記事 ロボティクス・ドローン 現場の反応は?人手不足の外食店舗救う「配膳ロボット」最前線 2019/05/27 少子高齢化による労働力の減少傾向にある日本。その解決策としてロボット産業が注目を集めている。特に今後業界の主役となるのが「サービスロボット」だ。介護や警備、掃除、配膳などのサービス業務に携わるロボットを指す。中でも、飲食店向けの「配膳ロボット」は、人手不足に苦しんでいる外食産業からの期待が非常にも大きい。配膳ロボットの導入効果はどれくらいなのか。実際に配膳ロボットを導入している国内外食チェーンへの独自取材と、統計を基にした国内外の最新動向から探る。
記事 サーバ サーバ仮想化だけじゃない!「HCI」がクラウドや業務システムを変える理由 2019/05/14 以前に本連載でも触れたように、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)は中堅・中小企業においてもサーバ仮想化を実現するシンプルな手段として注目を集めている。しかし、昨今では「伸縮性を持ったクラウドを活用したい」「業務アプリケーションやミドルウェアの管理負担を軽減したい」と考えるユーザ企業にとってもHCIが重要な選択肢となりつつある。なぜ、HCIがクラウドや業務アプリケーション/ミドルウェアと関連してくるのだろうか?最新の調査データを踏まえながら、その理由を明らかにしていこう。
記事 ロボティクス・ドローン タイムリミットは2025?「第3次ロボットブーム」が終わる前に何をするべきか 2019/04/25 現在は、第三次ロボットブームと呼ばれる。現実にコミュニケーションロボットや産業用ロボットなど、さまざまなロボットが登場してメディアをにぎわせ、企業への導入もすすんでいる。だが、分野によっては明暗も分かれつつある。果たして、現在のブームはこのまま続くのか。あるいは終焉を迎えるのか。ビジネス+ITで連載を持つサイエンスライター 森山 和道氏とアスラテック事業開発部部長・羽田 卓生氏が、参加者も巻き込みながらロボットの現在、そして未来を語り合った。
記事 ロボティクス・ドローン 掃除ロボット「1カ月無料キャンペーン」の衝撃、ソフトバンクが市場を急拡大させる? 2019/04/24 サービスロボット業界で掃除ロボット市場が立ち上がり始めた。すでにおなじみの一般家庭向けではない。業務用の掃除ロボットである。2018年11月に行われた「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO 2019」では多くの業務用掃除ロボットが出展され、ついに自動化への分水嶺(れい)を越えたように思えたが、2019年度に入り、さらに掃除ロボット活用を加速する動きが現れた。ソフトバンクロボティクスは2019年4月10日、業務用掃除ロボット「Whiz」を5月から本格的に販売開始し、1カ月間無料で活用できるキャンペーンを行うと発表した。上限は3,000施設まで。7社とアライアンスを組み、「Whiz」活用を促進する。
記事 ロボティクス・ドローン 5G×自動運転で何ができる?V2Xの具体的ユースケースで占う未来 2019/04/16 総務省が5G(第5世代移動体通信システム)用にNTTドコモ、KDDIと沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイルに電波帯域を割り当て、2020年内に商用通信サービスを開始する見通しとなった。さらに一般向けには2023年頃の導入が見込まれている。5Gが導入されることにより、自動運転はどう変化するのか、さらに新しいユースケースの可能性は考えられるのか。
記事 ロボティクス・ドローン インドで商用ドローンが解禁、雇用は減る?増える? 2019/04/12 全世界で2017年に181億4,000万ドルだった無人航空機(UAV)市場は年平均14.15%で成長し、2021年には214億7,000万ドル、2025年には523億ドルにまで成長すると見込まれている。インドでも2018年に商用ドローンの使用と販売が解禁された。同国の市場規模は2021年には8億8,570万ドルに達すると予想され、無人航空機の中でも広範な利用が期待されるドローンをめぐる規制が整備されつつある。商用ドローンの普及は何をもたらすのか。
記事 ロボティクス・ドローン チーフ「ロボット」オフィサー(CRO)が企業に不可欠になってきた事情 2019/04/10 ロボティクス、AIなどが業務に導入されるにしたがって、CRO(Chief Robotics Officer)というポジションを設置する企業が増えてきた。CROは業務のオートメーション化全般に責任を持つ一方、オートメーションに必要な資金管理も担当する。つまり、どの業務にどのようなロボットやAIを導入し、それをどう使いこなすのかもCROの裁量に関わる。米国ではCROサミットという会議も開かれており、CROのさまざまな課題や今後が熱心に議論されている。