• 2025/08/14 掲載

ドライバーを守るはずが…「中継輸送」現場で広がる“調整疲れ”の実態

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物流業界に特化したDXプラットフォームを運営するUnivearthは、荷主企業向けの調査を実施した。調査では、物流現場における「中継輸送」の導入と運用に関する実態が明らかになった。ドライバーの労働時間規制強化、いわゆる「2024年問題」への対応策として注目される中、企業側では運用における課題や連携面での限界が浮かび上がっている。
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ドライバーの働き方改革の切り札に潜む「複雑すぎるオペレーション」の罠とは
(出典:Univearth プレスリリース)

「中継輸送」導入企業の3社に2社は運用に課題

 調査によると、長距離輸送における「中継輸送」をすでに導入していると回答した企業は全体の38.0%に上った。ただし、「効果を実感している」とした企業は13.0%にとどまり、「課題や改善点がある」とした企業が25.0%を占めた。中継輸送を導入済みの企業のうち約7割が「課題や改善点がある」ことを示す結果となった。

 この結果からは、導入自体は一定程度進んでいるものの、運用上の課題に直面している企業が少なくない実態がうかがえる。特に「課題あり」と回答した企業が「効果実感」のおよそ2倍となっており、導入後も理想的な運用に至っていないケースが多いことが明らかとなった。

 「中継輸送に関心があるがアクションは起こしていない」と回答した企業が18.0%、「現在導入を検討している」とした企業が15.0%となった。中継輸送への関心は全体の79.0%にのぼる一方で、実際の導入には慎重な姿勢を取っている企業が一定数存在している。

 こうした傾向については、導入済み企業が直面する課題の情報が共有されることで、検討段階の企業が判断を保留している可能性も考えられる。

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「『中継輸送』について、貴社の状況に最も近いものを選択してください」に対する回答結果

オペレーションの複雑さが主な障壁に

 中継輸送の実現においては、以下のような業務上の課題が指摘されている。
・中継拠点の確保と最適な配置

・信頼できるパートナー企業の探索

・到着時間や荷物情報の正確な共有

・事業者間における責任範囲の明確化

 これらの調整は、現在も電話やメールといったアナログな手段で行われることが多く、運用の属人化や非効率性を招いている。情報の正確性やタイミングが重要となる中継輸送において、こうした手法では限界があるとする指摘も多い。

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