- 2026/01/25 掲載
「築くのは20年、失うのにはたった5分」──バフェットも重視する“最強”の成功要因(3/4)
【やってはいけない】信頼できない人になる
「一度評判が落ちれば、気兼ねなく生きられる」。そんな格言があるかないか。とびきり不幸な人生にしたければ、あなたの「評判」を落とすことを第一目標にするといい。モットーは「約束は絶対に守らない!」。信頼のなさは、最もおもしろい仲間たちから追放されるのに一番重要な性質だ。
「あなたの資質がどれほど優れていても、信頼のなさがその効果を完全に薄れさせてしまう」。チャーリー・マンガーは、ロサンゼルスのハーバード・スクール(現ハーバード・ウェストレイク・スクール)のスピーチでそう伝えている。
あなたへのおすすめは、さらに信頼が失われるようにすること。期待されていることをしないだけでなく、でまかせの約束をして、すぐに忘れてしまうのだ。
そのうち、あなたは何も約束する必要がなくなるだろう。あなたが口にするのは空言ばかりで、ほかには何も期待できないことは、周囲にすでに知れわたっている。
一度か二度は騙される人もいるかもしれない。しかし、その人たちも、あなたとはもう関わりたくないと思っているはずだ。
そうなれば、あなたは“プロの詐欺師”として新たな犠牲者を見つけなければならなくなる。それも、いつまでも続かない。いつかは難しくなる。なぜなら、人々があなたのゴシップ話をするからだ。
あなたの評判はガラガラ音を立てながらどん底に落ちるだろう。そして、残りの人生をずっとそこで過ごすのだ。
不幸になるためのアドバイスは、約束ごとはトイレットペーパーのように扱うこと。
【真のアドバイス】過小評価されがちな“最強”の成功要因
IQが非常に高いわけでもなく、それほど創造的でもなく、研ぎ澄まされた表現ができるわけでもないが、「信頼できる人たち」がどれほど成功するかということを、私はこれまで何度も目にし、そのたびに驚いている。「信頼性」は最も過小評価される成功要因だ。私は、「信頼性」こそが、最も強力な成功要因だと考える。
知的な輝きは、転落からは救ってくれない。1998年のヘッジファンドのロングターム・キャピタル・マネジメントの破綻を思い出してほしい。
そこに関係していたのは、平均知能指数を大幅に上回る人たちばかりだった。その中には後にノーベル賞を受賞することとなる人物も2名いた。
創造力や運動能力、カリスマ性は「成功を保証するもの」ではない。
しかし、「信頼性」は違う。あなたが信頼できる人物であれば、転落することはない。なぜなら、あなたの下で崩れ落ちるかもしれない、嘘で固められた話が存在しないからだ。
あなた自身が桁外れに高い知能指数を持っているとか、とてつもない才能があるのであれば、それに加えて「信頼できる人」になるのもいいのでは? コストがかかるわけではないのだから。
スター建築家からノーベル賞受賞者、世界的に有名な音楽家にいたるまで、私が知る輝かしいクリエイティブな人たちは皆、「信頼」のおける人物だ。
だからといって、彼らが「クール」でなくなることはない。その反対だ。信頼できない人はクールではない。
18世紀に経済学の父として有名になったスコットランドの倫理学者アダム・スミスは、富を増やすために「分業」の重要性を説いた。後に「イノベーション」の重要性が加わった。
しかし、ここ、経済学の舞台でも、隠れた成功要因である「信頼性」はとかく忘れられがちだが、この信頼性があるからこそ、経済が滞りなく回るのだ。 【次ページ】「評判を築くのに20年。しかし、失うのにはたった5分」
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