• 2026/01/22 掲載

【令和の虎】そのプレゼン絶対NG…竹内亢一氏が激白「出資される人・されない人」の差(2/3)

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(1)ターゲットが曖昧
 「社会の役に立ちたい」「多くの人に使ってほしい」。想いとしては素晴らしい言葉ですが、ビジネスの場では一気に弱くなってしまうことがあります。

 ビジネスは、自分の利益(利己)と、他人のニーズ(利他)が重なるところで初めて成立します。利他だけではきれいごとに聞こえ、利己だけでは自己満足で終わってしまいます。

 実際、「幅広い世代向けです」「たくさんの人に役立ちます」と説明する志願者は少なくありません。しかし、その瞬間に“結局、誰の話なのか”が分からなくなってしまいます。逆に、「この人たちのためのサービスです」と言い切れる志願者には、虎たちの反応も一気に変わります。ターゲットの解像度は、それだけ重要なのです。

(2)数字にリアルさがない
 虎たちは、数字そのものよりも、「その数字をどれだけ自分の言葉で語れているか」を見ています。経験の裏付けがない売上予測や、どこかで見た数字を並べただけでは、どうしても浅く見えてしまいます。

 たとえば飲食経験がない志願者が、季節変動を考えずに売上予測を出してくるケース。損益分岐点を聞かれても答えられず、「よく分かりません」と返ってくることも珍しくありません。その時点で、計画全体の信頼度は下がってしまいます。

 ネットで調べた数字と、現場で積み上げた数字。その違いは、虎たちにはすぐに伝わります。

(3)熱量と現実のズレ
 理念を語れること自体は、大きな強みです。ただし、理念はあくまで「やりたい理由」であって、「できる理由」とは別物です。

 「若者を救いたい」「地域を元気にしたい」という想いを事業にするにしても、市場や時代の流れを冷静に見れる能力が欠かせません。どれだけ熱量が高くても、今の時代に合っていなければ評価されにくいのが現実です。虎たちは、そのズレを非常にシビアに見ています。

 熱い想いだけでは出資を得られない。その現実を、あのスタジオでは痛いほど感じさせられます。

虎たちが持つ「暗黙の評価軸4つ」

 では、虎たちはどんなポイントを見て出資を判断しているのか。もちろん虎ごとに違いはありますが、特に多いと思うのが以下の4つです。

(1)人間性:キャラ・価値観・強みと事業がかみ合っているか
 まず見られているのは、語っているビジネスプランと、その人自身のキャラクターが一致しているかどうかです。

 ときどき、「キャラと事業がまったくかみ合っていない」志願者が現れます。たとえば、どこか自信なさげな人が「ナンパ塾をやりたい」と話しても、説得力を感じにくい部分があります。その人の強みや価値観と、事業の方向性がつながっていないと、どれだけ事業計画書が立派でも信頼は生まれません。

 またここでいう人間性は、単に「いい人かどうか」ではありません。

  1. 自分の弱みを隠さずに話せているか
  2. アドバイスを素直に受け入れられているか
  3. 嘘や取り繕った話になっていないか

 こうした1つひとつの積み重ねから、虎たちは「この人にお金を託せるか」を判断しています。 【次ページ】もう3つの暗黙の評価軸
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