- 2026/09/19 07:10 掲載
プロジェクトのゴール目前で「振り出しに戻る」はキツすぎ…手戻りを招く“見落とし”(2/2)
新規事業から小さな企画まで、最初に決めておくべきこと
あらゆる規模、あらゆる分野のプロジェクトで活用できます。中でも、大きな投資やリスクを伴う場合に、取り組みの最序盤での整理は必須となります。大規模プロジェクトになればなるほど、手違いや手戻りがあった場合の損失が大きく、軌道修正も難しくなるからです。① すでに内容が決まっているものや、前提として確定しているものを書く
まずは、結論や中身が決まっていて、そのプロジェクトがどういう展開になろうとも、そう簡単には変わらない、というものを書きます。
② 4段階すべての「アウトプット」を、仮でもいいのですべて書く
各段階の終わらせ方を考えます。
6:見積書や事業計画書、基本契約書などの具体的な書面
9:その成果物の具体的な名称(記入時点で未確定の場合は、案でもよい)
12:その企画が円満に終了するために、何がどうなることが必要か
③ 以上のステップでまだ埋まらなかった内容について考える
以上のステップで埋めきれなかったものについて、何をどう考え、どういうアクションを取って、その中身を埋めるかを書き込みます。つまり、その中身を確定させるために、どんな作業やプロセスが必要かの想定を書きます。
書いている段階でその中身が書けない場合は、無理して書かなくても問題ありません。また、穴開きの状態で重要な利害関係者に見せて、認識違いがないかを確認したり、アイデアや助言を得るなどしてもよいでしょう。
「絶対に売れる」と進めた結果…企画が“振り出し”に戻るワケ
12のマイルストーンの中で、正しくない結論を残したまま次の段階にアクションを進めた場合、将来必ず、手戻りが起きます。例:新規事業プロジェクトで、推進チームが「これは絶対に売れる」と信じてサービスを企画し、実際に開発を進めたが、いざ形にしてみると、提供価値のよくわからないあいまいなものになってしまった(11に至って、2があいまいで、3につまずいていたことに気づく)。プロジェクトは、すごろくに似ています。さあ上がりだと思ったところで振り出しに戻るだと、精神的にも経済的にも、かなり辛いものがあります。かたや、最初のうちは予感としてありつつも、明確には言葉になっていなかったものが、実際に人と出会い、モノが形になるなかで確信を深められる、ということもあります。
極端な話として、各工程に必要な期間、成果物のその仕上がりをどうするつもりか、それにあたってどの程度の予算が必要か、といったことについて、もし精度100%・確実性100%の答えを事前に出せといわれたとしたら「やってみないとわからない」としかいえません。
どのように始めて、どのように立ち上げ、どのように形にして、どのように終わらせていくのか。起承転結の全体像を言語化し、共有し、視野視界をあわせることで、始めた後の「しまった、これが甘かった」という後悔を防止しやすくなります。
未来に起きることを予言するのは不可能ですが、未確定の部分も明らかにした上で、関係者との間で状況認識をすり合わせすることはできます。そのようなすり合わせを円滑にするために、12のマイルストーンが役に立ちます。
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