• 2025/09/20 掲載

経営陣が「覚悟」を示せ!サイバーエージェントに学ぶ、リスキリング成功の秘訣(3/3)

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チェンジマネジメント&リスキリング成功企業の共通点3つ

 この5年間、リスキリングに取り組む多くの経営者の方々と話し、チェンジマネジメントとリスキリングを成功に導いている企業には、いくつかの共通点があることがわかりました。以下にそのポイントをまとめます。

1.経営者が自らリスキリングに取り組むこと
 企業規模にかかわらず、リスキリングに成功している企業は、経営者、役員が自らリスキリングに取り組み、模範を示し、リスキリングする文化を醸成していることです。Lead by Exampleと言いますが、経営者が自ら背中で語り、ロールモデルとなって忍耐強く改革を進めていくのです。特にチェンジマネジメントの取り組みは経営による意思決定であるため、ただ号令をかけるだけでは説得力に欠け、誰もついてこないといった結果に陥りかねません。

 また、デジタルトランスフォーメーションなどの企業変革を行う場合には、設備投資の意思決定も必要となります。その場合、経営者自らがデジタルリテラシーを高め、投資価値のあるパートナーを選定した上で投資の意思決定ができなければ、不当に高い商品を買わされたり、ベンダーの言いなりになってしまったりと、プロジェクトの成否に関わる事態にもなりかねません。

 ある経営者の方が仰っていたのは、自分がリスキリングに取り組んだことで、社員の中で誰に適性があるのかを理解することができるようになって、抜擢が上手にできるようになったとのことでした。

2.新しい事業戦略を実現するための業務
 リスキリングは就業時間外に従業員が個人で取り組む自己啓発、学び直しではありません。企業の事業戦略を実現するために、戦略遂行上必要なスキルを明確にし、就業時間内に業務を通じてスキルを獲得していくものです。このポイントを外してしまうと、単なる従業員の自発的学びに終わってしまい、組織の集合知に成長していかないのです。

 チェンジマネジメントの一環として、人事戦略を規定する際に、後述する将来スキルを規定し、新しい分野の学習と、業務を通じた実践を積み重ねていきます。

3.外部人材の戦略的活用
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リスキリング【人材戦略編】』をクリックすると購入ページに移動します
 リスキリングは従来型のOJTが最初に機能しません。それは新しい事業戦略を遂行するにあたり、必要なスキルを持っている社員が社内に存在しないことが多く、教えられる人がいないためです。リスキリングに成功されている多くの企業が、外部のベンダーやフリーランスの専門家を含め、外部プロフェッショナルと一緒に、新規事業等のプロジェクトを開始しています。結果的に、高いスキルを持つ外部人材と一緒に仕事をしていく中で、「スキル移転」が進み、業務中に新しいスキルを獲得するリスキリングのプロセスになっていくのです。

 時間が経過して、社内に新しい戦略スキルを持つ従業員が育った際には、従来型のOJTが機能するようになり、スキル移転が積極的に社内で進み、リスキリングの質も規模も向上していくのです。

※本記事は『リスキリング【人材戦略編】』を再構成したものです。

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