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  • 2012/04/06

三菱商事ユニメタルズ 大三川越朗CIO:在庫・受発注管理の課題を解決した業務プロセス改革

業務プロセスの分析に求められる2つのスキルとは

三菱商事ユニメタルズは、非鉄金属や地金を取り扱う総合商社だ。ここ数年の間に三菱商事の非鉄関連子会社を統合、さらに三菱商事からの業務移管を受けて、大きく成長し始めている。同社の主な取り扱い製品の1つに建材/店舗資材があるが、従来の店舗資材取引のやり方には非効率な部分が数多くあった。そこで同社 CIO/情報システム室長の大三川越朗氏は、業務プロセスを含めた大改革に乗り出すことになる。その具体的な取り組みとはどのようなものだったのか。3月6日に開催されたBPMフォーラム2012の基調講演で登壇した。

執筆:レッドオウル 西山 毅

執筆:レッドオウル 西山 毅

レッド オウル
編集&ライティング
1964年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学理工学部卒業。89年4月、リクルートに入社。『月刊パッケージソフト』誌の広告制作ディレクター、FAX一斉同報サービス『FNX』の制作ディレクターを経て、94年7月、株式会社タスク・システムプロモーションに入社。広告制作ディレクター、Webコンテンツの企画・編集および原稿執筆などを担当。02年9月、株式会社ナッツコミュニケーションに入社、04年6月に取締役となり、主にWebコンテンツの企画・編集および原稿執筆を担当、企業広報誌や事例パンフレット等の制作ディレクションにも携わる。08年9月、個人事業主として独立(屋号:レッドオウル)、経営&IT分野を中心としたコンテンツの企画・編集・原稿執筆活動を開始し、現在に至る。
ブログ:http://ameblo.jp/westcrown/
Twitter:http://twitter.com/redowlnishiyama


業務量の増加に伴い、人海戦術に頼る場面が多発

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三菱商事ユニメタルズ
CIO/情報システム室長
大三川越朗氏
 三菱商事ユニメタルズが取り扱う建材/店舗資材の主な納入先は、コンビニエンスストア(CVS)の店舗だ。同社が担当するコンビニエンスストアでは本部と店舗オーナーとの相談に基づいて、年間約500件の新装または開店が行われている。しかし、店舗は日本全国に散らばっており、実際の工事は各地の店舗施工業者に発注されることになる。

 同社はその施工業者から壁材/床材/ドア材などの部材を受注し、さらに資材メーカーに発注をかける。ただし受注が入ってから発注をしていたのでは工事に間に合わない場合があり、あらかじめコンビニエンスストアから店舗の改装/開店の予定を聞き、事前に資材を発注して配送センターに保管、注文に合わせて納入するというやり方を主に採っていた。もちろん短納期で納入できるものについては、資材メーカーから直送してもらう。

 こうした従来の手法について、大三川氏は「業務量の伸びに応じて多くの課題が浮き彫りになってきた」と当時の状況を語る。

 たとえば施工業者からの資材受注時には相手の与信管理が必要で、納品後の代金回収も的確に行わなければならない。業務量が増えるとともにこれらの仕事が煩雑になり、納品先や納品の管理にも手間がかかる。また資材メーカーへの発注時には、納期や現在の在庫量に応じて手配方法を判断しなければならない時があり、さらに事前在庫が求められる資材については、メーカーへの発注時期や確保する在庫量を常に考えておく必要がある。

「当然システムを使ってはいたが、属人的なプロセスも多く、業務量の増加に伴って人海戦術で対応する場面が非常に増え、もう限界点に来ていた。」(大三川氏)

 こうした状況を背景に、経営トップからは効率化を推し進め、システムを再構築して、現行人員でも余裕ある仕事ができる環境を作れという指示が出された。これを実現するべく、大三川氏が室長を務める情報システム室にも要請があったという。

 大三川氏は1977年に三菱商事に入社、約20年間、鉄鋼取引に従事したあと、情報システム部門に異動した。それがちょうどERP導入のタイミングと重なり、システムの再構築に先立ってBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)の旗振り役を担った。その後もIT分野でのキャリアを積み、2009年に三菱商事ユニメタルズに出向、現職に就いた。

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