今回DNPが開発したアプリケーションは、物理的・論理的に内部の解析が困難なICチップに搭載するもの。スマートフォンなどに装着するSIMカードやmicroSDカード、半導体パッケージ型セキュアチップなどへの搭載が可能だ。
これらをM2Mに使用する機器に組み込むことで、機器の起動時に、パソコン起動時に実行する“セキュアブート”と同様の手順で、機器内のアプリケーションと連携し、機器状態を示す各種チェックデータを照合することにより、機器に対する不正な改造やデータ改ざんを検知することができるという。また、利用可能な機器を認証するクライアント認証アプリケーションを組み合わせることで、なりすましを防止することも可能だという。
同社では、2015年度までに本アプリケーションの実用化を目指す。収集データを分析するサ-ビスや、運用に関するBPOサービスを通信・金融・電力・流通などの業界に提供することで、M2M関連のビジネスにおいて2017年度に10億円の売上を見込んでいる。