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  • 2014/05/23 掲載

ビジネスの俊敏性とUX(ユーザー体験)を両立させるWebシステム選定のポイント

新連載:ビジネスを加速するUX時代の企業Webシステム

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企業情報システムは、ビジネスを考えれば迅速な展開が不可欠だが、エンドユーザーの業務効率を考えれば操作性やUX(ユーザー体験)の高さが重要である。従来はこの命題を、FlashやJavaアプレットなどの技術を使ったRIA(Rich Internet Application)が解こうとしてきた。これはこれで業務効率を大きく改善したが、クライアントプログラムをインストールするという宿命は、企業成長のボトルネックにもなるデメリットもあった。今はその先へ行き、“速さ”と“利便性”を両立させることが大命題となっている。

執筆:フリーランスライター 吉田育代

執筆:フリーランスライター 吉田育代

企業情報システムや学生プログラミングコンテストなど、主にIT分野で活動を行っているライター。著書に「日本オラクル伝」(ソフトバンクパブリッシング)、「バックヤードの戦士たち―ソニーe調達プロジェクト激動の一一〇〇日 」(ソフトバンクパブリッシング)、「まるごと図解 最新ASPがわかる」(技術評論社)、「データベース 新たな選択肢―リレーショナルがすべてじゃない」(共著、英治出版)がある。全国高等専門学校プログラミングコンテスト審査員。趣味は語学。英語と韓国語に加えて、今はカンボジア語を学習中。

UIがWebブラウザになって仕事の効率が大きく落ちた

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 今日、システムといえばすっかりWebアプリケーションが主流になった。開発者にとってはサーバ側だけでプログラムを作りこむことができ、ユーザーインタフェース(UI)はWebブラウザだけですみ、プログラムを配布する手間がないため、非常に運用上の省力化効果が大きい。

 修正や機能追加が生じても、サーバプログラムにさえ手を加えればすぐにその結果を反映できる。スピード経営時代に合ったアーキテクチャといえる。

 しかしながら、システムを使うユーザーにしてみると、特にクライアント/サーバ型システム時代を知るユーザーにとって、Webブラウザがユーザーインタフェースになったシステムは、たとえばショートカットキーが使えない、入力補助が少ない、そもそも入力すべき場所がわかりにくいなど、使い勝手が低下しているケースが少なくない。

 個人で使う場合はそれでも我慢できるかもしれないが、膨大な業務量を抱え、日々細々と入力することが求められるオペレーター業務などでは、業務効率上からも大きな経済的損失を被ってしまう。

クライアント/サーバ型ライクなシステム構築で耳目を集めたRIA

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 このような不自由を解消しようと生まれたのが、RIA(Rich Internet Application)だ。これは、Webアプリケーションアーキテクチャを維持しながら、FlashやJavaアプレット、JavaScriptなどのクライアント側のテクノロジーで、ブラウザ上でも自由度の高い表現力を実現できるのが特徴だ。

 RIAを採用すると、クライアント/サーバ(C/S)型システムのように、グラフィカルなグラフをシステム内でさくさく作成したり、アニメーションを組み込んだり、ファンクションキーに複数の機能を設定して、それを押すことで一度に実行するといったことが可能になる。そのため、実際、RIAに活路を見出して業務システムを改善した企業は数多い。

 だが、RIA製品の多くは利便性の高いシステムを実現するため、クライアントプログラムをインストールしなければならない。社内でしか利用しないというなら、なんとか運用することも可能だが、近年は社内利用だけと限定するわけにはいかなくなってしまっている。

現場はもはやRIAだけではすまなくなっている

 たとえば、電話が主な顧客チャネルという通販企業A社は、テレコミュニケータの業務効率が業績に直結する。そのため、自社ニーズに合わせたコンタクトセンターシステムをRIAで開発した。これで顧客満足度を重視しながら迅速に通話を完了するWebアプリケーションを完成させたのである。実際、業務効率は向上した。

 ところが、成長の壁は思わぬ方向からやってきた。

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