ヤフー、クレジットカード事業に参入　決済金融事業を次の柱に

　ケーシーは、中堅ノンバンクのJトラストの連結子会社であるKCカードが新たに設立する予定の子会社。KCカードは、「KCカード」ブランドを中心とした一部の事業を会社分割（吸収分割）によりケーシーに承継する。ヤフーが発行済み株式の65％を取得し、ソフトバンクグループ各社の決済を担当するソフトバンク・ペイメント・サービスが残りを取得する。買収総額は350億円（ヤフー買収分は約227億円）。

　Yahoo! JAPANでは、2013年10月に“eコマース革命”と題したeコマース事業における新戦略を発表し、「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」などを強化している。既にJCBなどと提携カード事業を展開しているが、クレジットカード事業を買収することで、eコマースの取扱高の拡大を図るとともに、自社ブランドのカード発行に加えて、決済金融領域を次の新たな事業の柱としていく考えという。

　国内EC最大手の楽天は金融事業が好調。楽天カードをはじめ、銀行、証券、生保、Edy、スマートフォン決済まで手がけ、「楽天経済圏」を確立している。中でも楽天カードによるショッピング取扱高は2兆円超えを果たしている。