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  • 2014/10/06 掲載

ビズリーチ 南 壮一郎氏が語る“肉食”人材戦略 「グローバルでダイレクトな採用を」

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世界的な人事コンサルティング会社である米Mercerが一昨年行った調査によれば、日本は人材採用活動において圧倒的に非効率で、必要となるコストも非常に高く、世界で最も人を採用しにくい国だという。こうした課題を解決しようと2007年に設立されたのが、管理職/グローバル人材の転職サイト「BizReach」の運営などを手掛けるビズリーチだ。同社 代表取締役の南 壮一郎氏は、日本の採用市場に存在するブラックボックスを取り除き、ダイレクトマーケティングにならった「ダイレクトリクルーティング」こそが企業の競争力のカギになることを語った。
執筆:レッドオウル 西山 毅、構成:編集部 松尾慎司

執筆:レッドオウル 西山 毅、構成:編集部 松尾慎司

レッド オウル
編集&ライティング
1964年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学理工学部卒業。89年4月、リクルートに入社。『月刊パッケージソフト』誌の広告制作ディレクター、FAX一斉同報サービス『FNX』の制作ディレクターを経て、94年7月、株式会社タスク・システムプロモーションに入社。広告制作ディレクター、Webコンテンツの企画・編集および原稿執筆などを担当。02年9月、株式会社ナッツコミュニケーションに入社、04年6月に取締役となり、主にWebコンテンツの企画・編集および原稿執筆を担当、企業広報誌や事例パンフレット等の制作ディレクションにも携わる。08年9月、個人事業主として独立(屋号:レッドオウル)、経営&IT分野を中心としたコンテンツの企画・編集・原稿執筆活動を開始し、現在に至る。
ブログ:http://ameblo.jp/westcrown/
Twitter:http://twitter.com/redowlnishiyama

南氏が「人材業界は嘘つきの業界」だと感じる理由

photo
ビズリーチ
代表取締役 CEO
南 壮一郎氏
 南氏には楽天イーグルスの創業メンバーという経歴があり、GM補佐やファン・エンターテイメント部長、パリーグ共同事業会社設立担当など球団で6年間のキャリアを積んだ後、退職した。

 当時自分で起業しようとは思っていなかった南氏は転職活動を開始する。

「1カ月で27社、人材紹介会社を回ってみたが、皆ピッタリの仕事だということで色んな仕事を売り込んできて、27社とも違う仕事を紹介してきた。求職者として、これはとても非効率だ、何かおかしいと感じました」(南氏)

 そんな時、楽天時代の上司に会う機会があり、転職活動におけるフラストレーションをぶつけたところ、人材業界の歴史や成り立ち、ビジネスモデルなどについて、詳しく説明してくれたという。

 それを聞いた後、南氏が最初に発した言葉は「人材業界は嘘つきの業界ですね」というものだった。理由は2つで、しかも直感的に感じたことだという。

日本の採用市場にはブラックボックスが存在する

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 まず1つめの理由について、南氏は「本来人材紹介は非常にシンプルなビジネスモデルのはずだ」と指摘するところから説明を始めた。

「企業には採用ニーズがあるが、自社だけでは人を探せないので、人材会社にお願いして必要な人材を探してもらう。成功報酬ベースで、人が採用できたら料金を支払う。この商売については異論も無いし、素晴らしいです。しかし明らかにおかしいと思ったのが、人材会社と求職者との関係です」

 人材会社は転職活動中の人に対し、“○○さんのために適職を探すのが我々の仕事です”と言うが、実は自社が契約している企業の求人案件しか紹介することができない。さらに言えば、求職者が自社の契約している企業に転職しない限り、一銭の売上にも繋がらないという。

「それが正しくないと言っているわけではなく、このやり方が人材会社の商売の本質だということ。生々しい言い方をすると、人材会社にとって求職者は顧客企業のための仕入にほかならず、彼らのために適職を探すといいながら、これは非常におかしなことです」

 さらに南氏は、人材会社の言う“求職者にとっての適職”についても疑問を呈した。

「適職を紹介するというが、では一体、適職の定義とは何でしょう。自社がたまたま契約している企業の、何千何万とある求人の中から数十件、割合にして数パーセントの案件の中から選ぶことが、求職者にとっての適職に繋がるのでしょうか」

 続けて南氏は、「人材業界は嘘つきの業界」だと感じた2つめの理由を語った。

 人を雇いたい企業があり、仕事を探している求職者がいる。本質的に両者のニーズは、とてもマッチングしやすいものだ。それにも関わらず、「人材会社は両者の間にわざとブラックボックスを作っている」と南氏は指摘する。

「企業には何も考えずに、とにかく採用ニーズを丸投げして欲しい。求職者には不安になって掛け込んできて欲しいわけです。そして市場原理には任せず、自社が一番儲かる形でマッチングするというのが、人材業界が望んでいることではないかと思うのです」(南氏)

 たとえば10年前、15年前の小売市場が全く同じ構図だった。売り手は買い手がどこにいるのか分からず、またモノを売ろうとすると、買い手に届くまでに問屋がいて、二次問屋がいて、小売店がいて、というようにその間が流通業界というブラックボックスに支配されていた。

「そのブラックボックスのど真ん中に、可視化されたマーケットプレイスを作ったのが楽天です。なぜ採用市場で同じことができないのかという話を当時の上司にしたところ、面白いからやってみなさいと言われました」(南氏)

【次ページ】楽天が小売市場で行ったイノベーションを採用市場で起こす

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