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  • 2016/03/11 掲載

なぜヤフーはアジャイル開発を採用するのか? チームにもたらす4つの変化

ヤフー 荒瀬中人氏(前編)

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変化の速いビジネス環境に対応するために、多くの企業がアジャイル開発の採用を進めています。本記事では、2月18日に行われたDevelopers Summit 2016のセッション「現場から変えた”サービスの作り方” ~何を作るのかではなくなぜ作るのか~」で紹介された、Yahoo! Japanにおけるアジャイル開発の導入と実践、そして改善がどのように行われたのかについての内容を記事にしました。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

現場から変えた“サービスの作り方”

 ヤフー株式会社 システム統括本部 技術支援本部 荒瀬中人(あらせなかと)氏。

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 ヤフーでは、アジャイル開発実践中の開発チームの大多数がSCRUMを採用しています。SCRUMはフレームワークが明確なので、未経験者でも導入しやすく、効果が出やすいのです。

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 また、組織体制の特性もあります。

 ヤフーは職種に関係なく1プロダクト単位で少人数のチームを構成しています。そのプロダクトチームは、プロダクトの立案から開発、運用まで行います。その権限や裁量もすべて持っています。

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 こうしたスモールチームであることも、SCRUMに適応しやすい理由です。

 ここでのアジャイル開発の話は、SCRUMを利用した開発だと思ってください。

SCRUMの普及活動は落ち着き、改善活動に

 ヤフーでは、ものづくりにたずさわるメンバーの48.3%がアジャイル開発を経験しています。

 これはちょうどレイトマジョリティにさしかかっていて、普及活動はいったん落ち着き、現在は改善活動に取り組んでいます。

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 こういった背景を踏まえて今日お話しするのは、われわれが現場に入ってアジャイル開発の普及や支援活動をしていた頃の話と、それを改善していく現在とこれからの取り組みについてです。

 まずは、アジャイル開発チームの変化について。

 アジャイル開発を導入する前は、プロダクトマネージャーと開発チームは分かれていました。プロダクトマネージャーが開発を依頼し、開発チームが作るという関係でした。

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 アジャイル開発では、同じチームとして、なにを作るか、どう作るかを一緒に考えます。 すると、なぜそのプロダクトを作るのか、プロダクトの価値まで考えるように変化します。するとチームでプロダクトマネージメントをするようになります。

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【次ページ】 アジャイル開発がチームにもたらす4つの変化

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