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- 2019/01/23 掲載
元トヨタ研究所CFOが語る「ブロックチェーンがウーバーを消す」未来
【CES2019現地レポ】
米国在住のジャーナリスト。同志社大学卒、ボストン大学コミュニケーション学科修士課程修了。テレビ番組制作を経て1990年代からさまざまな雑誌に寄稿。得意分野は自動車関連だが、米国の社会、経済、政治、文化、スポーツ芸能など幅広くカバー。フランス在住経験があり、欧州の社会、生活にも明るい。カーマニアで、大型バイクの免許も保有。愛車は1973年モデルのBMW2002。

クリス・バリンジャー氏
BMW、GM、ルノー、フォードらがブロックチェーンに注目
プレゼンテーションを行ったのはMOBIのCEOで、過去にトヨタファイナンシャルサービス、トヨタ・リサーチ・インスティテュートのCFOを務めたクリス・バリンジャー氏。
MOBIとはブロックチェーン技術を用いて車のモビリティをより安全に、よりグリーンに、そしてよりアクセシブルにしよう、というイニシアチブを推進する団体で、BMW、GM、ルノー、フォードなどの自動車メーカーを始め、車のOEMメーカー、コンピュータ企業、自動運転技術開発企業、ソフトウェア開発企業、大学などの研究所、政府機関など150以上のパートナーを有する。
6年後には「GDPの10%」がブロックチェーンに保管される
バリンジャー氏は世界経済会議による「2025年には全世界のGDPの10%はブロックチェーンに保管される」という予測をまず提示。現在企業の収入1ドルあたり、トランザクションコストは20セントと言われる。ブロックチェーンを導入することでこのコストが軽減され、スピード化が期待できる。PoCの観点で見ると、現時点ですでにテクノロジー面はブロックチェーンに対応できており、残る問題はスケーラビリティ、そしてブロックチェーンを使ったビジネスのエコシステムの構築だけだという。
【次ページ】ブロックチェーンの利用法を競う3年がかりの競技会も開催
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