- 2026/03/05 掲載
【教えてプロ】資料作成「Copilot4機能」、Claude・Geminiと比べたら…意外な“優劣”(3/3)
【機能3】本番で使える資料を“丸ごと”作成「Office Agent」
多くのオフィスワーカーにとって理想的なのは、「業務にそのまま使えるレベルの資料を一気に作ってくれるAI」だと思います。Microsoft 365 Copilotが提供しようとしている「Office Agent」は、その方向性を強く意識した機能です。Word、Excel、PowerPoint向けにそれぞれ用意されたOffice Agentは、Copilotチャットから呼び出せます。チャットで大まかな狙いを伝えるだけで、完成した1つの資料を作成してくれます。
ここでPowerPointの場合を考えてみると、これまでもCopilotの作成支援はありましたが、「このまま本番で使えるか」となると、やや心もとないところがありました。Office Agentを使うと、その壁を一段越えてきた印象があります。
たとえば、先日公開されたマイクロソフトの決算情報を基に、決算内容を解説するスライドを作らせるとします。チャットで資料の分量や重視したい点、全体のトーンなどを選ぶだけで、一通りの構成が整ったスライドが生成されます。必要な情報の収集や整理も同時に行われるため、最後に参照情報源が一覧でまとめられる点は、実務でも助かります。
生成された資料はそのままPowerPointで開けるので、あとはスライドの微調整をAgent Modeで進める、といった流れも自然に行えるようになるでしょう。
【機能4】NotebookLMの対抗馬「ノートブック機能」の実力
これらに加え、Microsoft 365 Copilotのノートブック機能では、近い将来のアップデートで資料作成機能が追加されるようで、現在はFrontierプログラムで試すことができます。先行するグーグルのNotebookLMに対抗できる機能として期待されるところです。ただ現状では、NotebookLMと比べると、作成された資料の完成度には開きがあるように感じます。派手なアウトプットが欲しいわけではありませんが、先ほど触れたPowerPointエージェントと同程度の完成度は期待したいところです。一般提供までにどこまで完成度を高めてくるのかが気になる点です。
Copilotは優勢か劣勢か? Claude・Geminiと比べて…
このようにClaudeやGeminiといった周囲の動きがある中で、Microsoft 365 Copilotも資料生成の強化に本腰を入れざるを得ない状況になってきました。ただ、率直に言うと、資料をまるごと作るという点では、現時点でMicrosoft 365 Copilotは少し出遅れているように感じます。Microsoft 365 Copilotにも、Word・Excel・PowerPointのAgent ModeやOffice Agent、ノートブック機能など、今後は実務で活用できそうな機能がそろい始めています。しかし、課題は、個々の機能がそろっているかどうかではなく、それらが作業の流れの中で自然につながり、安定した品質で成果物を出し続けられるかどうかです。
Officeの分野で長く主導してきたマイクロソフトだけに、ここからの巻き返しに期待したいところです。アンソロピックとの協業が今後さらに発展していくのかも含め、向こう数カ月は、改善の方向性をよく見ておく必要がありそうです。
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