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  • 2019/03/28

インド「伝統の」繊維産業、脱中国進まずとも有望なワケ

インドでは、繊維産業は数世紀前にさかのぼることのできる伝統のある産業の1つだ。2030年までに中間所得層が5億人に到達するインドでは現在、急速に市場が拡大している。こうした要因はすべて、長い目で見るとインドの繊維産業に追い風となるだろう。競争とイノベーションに真摯に取り組めば、インドの繊維産業は、今後も成長していくと思われる。インドに拠点を置くコンサルタントが、現地の繊維産業を分析する。

エクシール・エフ・エー・コンサルティング ガガン・パラシャー、大塚賢二

エクシール・エフ・エー・コンサルティング ガガン・パラシャー、大塚賢二

ガガン・パラシャー

IILM卒。財務分析、投資コンサルティング、ビジネス調査の経験を経てBig4系列で法人事業コンサルティングに従事。その後X-Ciel Consulting Pvt. Ltd.を立ち上げ、エクシール・エフ・エー・コンサルティングに参画。インド北部ノイダで活躍中の気鋭のコンサルタント。


大塚賢二

東京大学法学部卒。金融機関、Big4系列コンサルティングファーム勤務等を経て現在、株式会社ファルチザンの代表を務める。中小企業の海外進出、金融機関の経営管理・内部統制の支援に注力。エクシール・エフ・エー・コンサルティングではガガン・パラシャーとともに中小、ベンチャー企業のアジア進出を支援。

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(© Kadmy - Fotolia)

シルク生産量世界第2位のインドの繊維産業

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 インドの繊維産業には、実にさまざまな顔がある。手作業で布を織りあげる業者がいる一方で、資本を投下して先進的な工場で生産活動を行う業者もいる。その中で大勢を占めるのは、独立系の動力織機や編生地、メリヤスといった部門だ。

 インドの繊維産業の他国の繊維産業との大きな違いは、綿のような原料についての農業との密接な結びつき、および繊維業に対するインドの文化や伝統にある。世界最大のジュート生産国であるインドは養蚕も盛んであり、世界第2位のシルク生産国でもある。シルク生産高は世界全体の18%に及ぶ。

 そして、インド繊維産業は、国内外の異なるマーケットセグメントのいずれにも対応した広範な製品を生産できる能力を持っている。

データで見るインド繊維産業の現在と未来

 インド繊維産業の2017年度総輸出額は、392億ドルであった。政府目標では、有効な貿易政策や優れた製品による輸出拡大を進め、この数字を2024年度までに3,000億ドルとし、3500万人の雇用を創出しようとしている。

 2018年度の総輸出額は4月~7月までの実績で130億ドルを記録したが、2021年までに880億ドルに達する見込みである。ASEAN諸国との自由貿易やEUとの協定案も、輸出促進要因になりそうだ。

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インドの繊維産業生産高(10億ドル)
(出典:India Brand Equity FoundationよりX-Ciel FA Consulting作成)


 インドでは1人当たりの所得、人口、およびブランド品需要の高まりが消費を刺激すると期待されている。そのため、2017年11月時点での市場規模は900億ドルであったが、計画では、14%前後の年平均成長率を続ければ、2023年には1,980億ドル市場に成長すると見込まれている。

【次ページ】世界は「中国の繊維」から「インド繊維」に向かっている?

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