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  • 2019/06/25

スマートホーム制御はシェア4割でアマゾンが圧勝、次なる戦いはどこか?

5月にサンフランシスコで開催されたスマートホームに関するカンファレンス、「コネクションズ」。その中で、スマートホーム機器の販売だけではなく、いかに顧客へのサービスから企業が収益を上げられるのかが議論されるパネルディスカッションが行われた。特にAmazon Alexaの強さが際立つスマートホーム プラットフォームの現状と求められる役割、今後のスマートホームの発展などについて、グーグルやサムスン、IFTTTら多様な立場の登壇者が語った。

米国在住ジャーナリスト 土方 細秩子

米国在住ジャーナリスト 土方 細秩子

米国在住のジャーナリスト。同志社大学卒、ボストン大学コミュニケーション学科修士課程修了。テレビ番組制作を経て1990年代からさまざまな雑誌に寄稿。得意分野は自動車関連だが、米国の社会、経済、政治、文化、スポーツ芸能など幅広くカバー。フランス在住経験があり、欧州の社会、生活にも明るい。カーマニアで、大型バイクの免許も保有。愛車は1973年モデルのBMW2002。

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(左から)Resideo社 バイスプレジデント ジェネラルマネージャーのスコット・ハーキン氏、IFTTT社 CDO リンデン・ティベット氏、サムスン・スマートシングス社 グローバルビジネスマネージャー サッチン・シュクラ氏、グーグル社 プロダクト部門のマーク・スペーツ氏


スマートホームを取り巻くさまざまな企業

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 パネルに参加したのは、Resideo社バイスプレジデント、ジェネラルマネージャーのスコット・ハーキン氏、IFTTT社CDOリンデン・ティベット氏、サムスン・スマートシングス社グローバルビジネスマネージャー、サッチン・シュクラ氏、グーグル社プロダクト部門のマーク・スペーツ氏。

 Resideo社は主にホームセキュリティの部門でソフトウェアを機器メーカーに対して提供する企業で、主要顧客はハネウェルなどのホームセキュリティ大手となる。IFTTTはスマートホームに新規参入する企業に対し、グーグルなどの大手に対抗するためのプラットフォーム構築を提供する企業である。これに対しサムスン・スマートシングス社は、携帯や家電メーカーという立場からスマートホーム市場にアプローチしている。そしてグーグルはネストなどのプロダクトにより市場を開拓する企業という位置づけだ。それぞれがやや異なる立場にある。

グーグルら各社が考える「スマートホームのあるべき姿」

 パネルではまずそれぞれが「スマートホームのプラットフォームをどう捉えているのか」が問われた。

 グーグルのスペーツ氏は「Build Them For All」、つまり「誰もが簡単に使えてライトユーザーからヘビーユーザーまでさまざまな選択肢があるものが望ましい」と答えた。現在多様な機器、デバイスが登場している。顧客が興味を持ち、利用してみたときに、ユーザー・エクスペリエンスが優れていればスマートホーム機器は広がる。逆であれば別の機器、プラットフォームに乗り換えるという「自由度の高さ」が必要だと語った。

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スマートホームのプラットフォーム

 しかしResideo社は主な市場がホームセキュリティということもあり、「95%のビジネスはプロによる設置、運営が行われている」とした上で、「顧客にとってベストな製品を選択し提供することが必要不可欠」と主張した。グーグルが得意とするエンターテインメントや便利さの追求と、失敗が命取りとなるホームセキュリティ関連の違いがはっきりと出る発言である。

 サムスンは米国ではAT&T社との提携によりサービスを広げているが、「サービスの集約性、フレキシビリティを高めることでそれぞれの顧客が求めるサービスにきめ細やかに対応できることが今後の成功のカギとなる」と携帯電話や家電メーカーとしてスマート家電などに早くから着手してきた強みを見せた。

 ユニークなのはIFTTTで、大手に対抗できるプラットフォーム構築がビジネスのメインとなるだけに「いかにブランドと顧客を結び付け、顧客の価値観に変化を与えるかが大切だ」と語った。

 スマートホーム機器は価格もそれなりであり、一度購入すれば4-5年は買い替え需要がないというデータがある。その期間に顧客を満足させることができれば、新規企業であっても次の買い替え需要で再び顧客に選ばれるチャンスが生まれる。スマートホームに関しては現在大きな転換期であり、新興企業にとってもビジネスチャンスは残されているという。

【次ページ】スマートホーム機器でシェア4割のアマゾン、2位以降は?

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