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- 2023/07/10 掲載
2023年世界航空会社ランキング 世界3位・部門3冠のANA 強さの理由
航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する記事や連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。世界の航空の現場を取材し、内容をわかりやすく解説する。テレビ、ラジオの出演経験もあり、航空関係の講演を随時行っている。ブログ「Avian Wing」の他、エアラインなど取材対象の正式な許可を得たYouTube チャンネル「そらオヤジ組」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。
提供するサービスでの航空会社ランキング
エアラインが提供するサービスの表現ほど、お国柄や自社の特徴を体現できる大きな舞台は無い。国際線では世界の人々が利用し、機内サービスを堪能する。航空機の機体は、お国柄や社のイメージを表すキャンバスとなる。過去にはサービス競争で過剰なまでの質の向上を試みて過当競争に敗れ経営破綻したエアラインは数知れず。歯止めをかけようと、自ら設立したIATAという航空連盟にてサービス基準を選定したほどだ。過去から多くのエアラインのサービスはいろいろな形で語られてきた。それらを調査し、発表する組織が世界にはいくつかある。さらには、旅行関係のサイトの一部門で、エアラインの評判を収集しつつ、年に1度エアラインのサービスランキングを発表する会社もある。
地球の歩き方、エイビーロード…日本での格付け
「地球の歩き方」は、1979年に創刊した旅行ガイドブック地球の歩き方シリーズを中心とする出版事業と、インバウンド・アウトバウンドの旅行マーケティング事業を行っている。エアラインランキングを発表していたが、2011年でそのサービスを終了している。「エイビーロード」を運営するリクルート社は、毎年エイビーロードエアラインランキングを発表していたが、2021年3月末でエイビーロードのサービスも終了してしまった。
コロナ後のエアラインのサービスを評価する日本のサイトは公益財団法人日本生産性本部が行う日本版顧客満足度指数(JCSI)のみとなった。このJCSIもエアラインに特化している訳ではなく、全産業の中での顧客満足度であることを加えておく。カテゴリーの中で、「国内長距離交通」があり、ここに新幹線も含めた国内での輸送評価を知ることができる。
現在、定期的なランキング発表形式は取らないものの読者の口コミでエアラインのランキングを常時掲載しているサイトは航空ファンの読者の投稿で構成される「Fly Team」だ。ほかにも旅行会社のHISは独自に航空会社口コミ情報サイトを展開しており、星による評価を掲載している。また、読者の旅行情報で構成されるフォートラベルでも「航空会社ランキング」のページを設けている。 【次ページ】ワールドエアラインアワードTOP10、ANAが3つの部門賞を獲得の理由
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