- 会員限定
- 2023/11/29 掲載
「離職者が少ない企業」が当たり前にやっている「たった3つ」のこと
働きやすさの“正体”は「迷い」のない環境
よほど優秀な人でない限り、社会人であれば仕事をしていくうえで「どうやって進めたら良いのだろう」と悩む機会があるでしょう。これは、仕事をやり切るための情報が不足している状態です。その状態がいつまでも続くような職場だと、社員がどんどん離職してしまいます。
反対に、離職者が少ない企業は社員の迷いをできるだけ生じさせない工夫を凝らしつつ、迷いの渦中にいる社員に手を差し伸べる体制を整えています。そこには、大きく3つの特徴が見て取れます。
その離職、本当に「人間関係」が原因?
1つ目が明確な役割設定です。離職者が少ない企業では、社員全員の役割(目標)が明確になっています。これが不明確な企業ですと、社員は本来不要なことに毎日考えを巡らせ、自分の役割を自分で考えてしまったり、時には同僚や先輩に聞いて回り本来の内容からズレたものを自分の役割と誤解してしまったりします。それができなければ、その会社に自分の居場所を見つけられなくなってしまいます。しかし、自らの役割が分からず尋ねた際に、「自分で考えろ」とか「そんなことも分からないのか」と言われてしまうケースは珍しくなく、そのせいで大きなストレスを抱えている方も多いでしょう。
このようなストレスが積み重なった結果起きる離職は後を絶ちません。ただ、これは表面的には人間関係が原因の離職と考えられますが、よく考えれば役割や仕事内容が固まってないことが本当の原因だと分かります。
また、役割や仕事内容が不明確な会社では、それゆえに本来の役割以外の仕事がどんどん降りかかってきます。しかも、その被害に遭うのは往々にして自らの役割を果たしたいと自発的に動く、いわば「優秀な社員」になれる可能性がある人材です。当然、そのような人材は他社も欲する人材ですので、離職を誘発する可能性は上がってしまいます。 【次ページ】残り2つの共通点、社員の定着に課題を感じる企業がまずすべきこと
関連コンテンツ
PR
PR
PR