• 2026/01/18 掲載

話し上手が「時間」を意識するワケ──あなたの評価を下げる“時間泥棒”というリスク(3/4)

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説明がうまい人のテクニックがシンプルながら絶大効果

 ここでは、説明がうまい人が、長い説明をする際に必ず使っている、シンプルながら絶大な効果を持つテクニックをご紹介します。それは、話の冒頭で「これから、どれくらいの時間で、何を話すか」を宣言するというものです。
「それでは、ここから10分ほどお時間をいただきまして、今回のプランの背景についてご説明します」
「ごめん、ちょっと愚痴になっちゃうんだけど、3分だけ聞いてもらってもいいかな? 今日、会社でこんなことがあってさ……」
 なぜ、この一言がそれほどまでに効果的なのでしょうか。

 それは、聞き手の頭の中から「この話、いつまで続くんだろう?」という不安を取り除いてあげることができるからです。

 終わりの見えない話を聞かされるのは、誰しもが苦痛です。聞き手は、内容に集中するどころか、「早く終わらないかな」ということばかり考えてしまいます。

 最初に時間の見通しを伝えることは、聞き手に対する「私はあなたの時間を尊重していますよ」という、何よりのメッセージになります。聞き手は安心して、話に集中するための「心の準備」をすることができるのです。

説明がむだに長いとき、話し手が聞き手から奪っているモノ

 説明がうまい人は、自分が話している間、頭の中で常にストップウォッチを動かしています。

「ここまでで約1分。文字数にして400字くらいか」
「このテーマに使える時間は、後2分だな」
 もちろん、彼ら彼女らが特殊な能力を持っているわけではありません。これは、トレーニングや経験によって身につけた「体内時計」のなせる技です。

 なぜ、説明がうまい人はそこまでして時間を意識するのでしょうか。

 それは、相手の時間を奪うことが、コミュニケーションにおける最大のリスクの1つだと知っているからです。

 話し手の説明がむだに長いとき、話し手は聞き手から何を奪っているでしょうか。

 それは、相手が別の仕事を進められたはずの時間かもしれません。家族と過ごせたはずの時間かもしれません。あるいは、ゆっくり休息できたはずの時間かもしれません。

 一度失われた時間は、二度と戻ってきません。相手の時間を奪うことは、相手の人生の一部を奪うことと同義と心得ておくとよいでしょう。 【次ページ】「ちゃんと聞いてる? 大事な話してるんだけど」と責める前に
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