- 2026/01/18 掲載
話し上手が「時間」を意識するワケ──あなたの評価を下げる“時間泥棒”というリスク(4/4)
「ちゃんと聞いてる? 大事な話してるんだけど」と責める前に
あなたが一生懸命に話しているのに、相手がどこか上の空。あるいは、明らかに不機嫌そうな顔をしている……。そんなとき、あなたはどうしますか?「ちょっと、ちゃんと聞いてる? 今、大事な話をしてるんだけど」
「(心の声)なんて失礼な態度なんだ。人の話を真剣に聞く気がないのか」
説明がうまくない人は、相手の「聞いていない」という表面的な態度だけを見て、相手を一方的に責めてしまいます。しかし、その言葉や考えは相手をさらに頑なにさせ、対話の可能性を完全に閉ざしてしまいます。
(相手の様子を見て、一度言葉を止める)
「○○さん、ごめん。もしかして、何か急ぎの案件で気になることでもあったかな? あるいは、私の話の中で、何か引っかかる点があったのかな?」
「(心の声)何か、私の話に集中できない理由があるのかもしれない」
説明がうまい人は、「聞いていない」という態度を、相手からの重要な「サイン」として受け取ります。そして、「なぜ、この人は今、私の話を聞けないのだろう?」と、その背景にある事情に思いを巡らせるのです。
社内会議で、上司があなたの提案に、終始渋い顔をしているとします。それは、あなたの提案そのものに反対しているからではないかもしれません。その人の頭の中は、「今日の午後までに、役員に提出しなければならない資料がまだ終わっていない……」という焦りでいっぱいなのかもしれないのです。
むしろ、「お忙しいところ、すみません。今日はまず、要点だけお伝えしますので、5分だけいただけますか」と相手の事情に配慮するひと言を添える。あるいは、「何か懸念点があるように見受けられますが、いかがでしょうか」と、相手の心の内を尋ねる。
そうすることで、相手は「この人は、自分の状況を理解しようとしてくれている」と感じ、あなたへの信頼を深めるでしょう。
相手があなたの話を聞いていないとしたら、それはあなたへの攻撃ではありません。相手が、あなたには見えない何か別の問題と戦っているサインなのです。
そのサインを見逃さず、まずは相手の心に寄り添ってみること。それこそが、空気を読み、場を支配する、真の説明上手の姿勢なのです。
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