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  • 2014/08/25

埼玉県 教育局の”ICTを活用した協調学習”を支える、グーグルの教育市場戦略

Google Apps for Educationを中心に、グーグルが教育市場への展開を加速化している。7月30、31日に開催された「Google Atmosphere Tokyo 2014」では、グーグルの教育市場製品の紹介とともにその最新の活動状況が明らかになった。さらに日本での導入事例として、埼玉県 教育局が登場。埼玉県がどのような教育基本方針のもとで活動し、ICTを活用する中でなぜGoogle Apps for Educationを採用するに至ったのだろうか。

フリーランスライター 吉田育代

フリーランスライター 吉田育代

企業情報システムや学生プログラミングコンテストなど、主にIT分野で活動を行っているライター。著書に「日本オラクル伝」(ソフトバンクパブリッシング)、「バックヤードの戦士たち―ソニーe調達プロジェクト激動の一一〇〇日 」(ソフトバンクパブリッシング)、「まるごと図解 最新ASPがわかる」(技術評論社)、「データベース 新たな選択肢―リレーショナルがすべてじゃない」(共著、英治出版)がある。全国高等専門学校プログラミングコンテスト審査員。趣味は語学。英語と韓国語に加えて、今はカンボジア語を学習中。

埼玉県は次世代型教育を積極的に推進

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埼玉県教育局
県立学校部 高校教育指導課
清水 雅己氏
 埼玉県教育局は、埼玉県に175校ある県立教育機関を対象に年間8億円の予算を持ち、次世代型教育の導入やICT環境の整備を進めている。

 セッションに登壇した埼玉県教育局 清水雅己氏は、同局の取り組み概要を以下のように語る。

「埼玉県の教育ビジョンとして『生きる力を育て 絆を深める埼玉教育』を基本理念のスローガンとしています。その中でも力を入れているのが、“豊かな創造力の発揮”や“確かな学力の育成”で、従来のような教師による一斉型の授業だけではなく協調学習を積極的に取り入れています」

 この”協調学習”というのは、どのような学習方法だろうか。

 グループ活動を中心とした学習形態で、学習者が自分なりの理解を深め、その学んだ成果を周囲に広めていく方法を取る。東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(COREF)がこの活動をリードしており、埼玉県もCOREFおよび教育機関向けの支援プログラムを持つインテルと協定を結び、平成24年から26年まで主に高等学校を中心にこの協調学習活動を進めてきたという。

 協調学習活動は、「エキスパート活動」、「ジグソー活動」、「クロストーク」という3つの活動から構成される。

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協調学習の流れ

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 エキスパート活動は、小グループに分かれ、各グループが異なるヒントを元に調査を進めていくプロセスである。

 たとえば、「なぜ葉は緑色をしているのか」という問いに答えるのに、グループAには「色はどうして見えるのか」、グループBには「葉緑体と光吸収スペクトル」、グループCには「エンゲルマンの実験」といったテーマを与える。そこでグループなりの答えを得たら、ジグソー活動に移る。

 ジグソー活動は、異なる活動をしてきた個人がグループを組み、それぞれ自分のグループで調査した結果をグループ内に伝え、学習課題の解決に向けてさらに議論を進めていく。

 最後のクロストークでは、各ジグソーグループが課題の解と根拠を説明、全体で共有し、意見交換を行う。

 こうした一連の活動によって、多様な理解が統合されて考えが深まるとともに、1人ひとりが仲間とのかかわりのなかで、自分なりに納得することができるようになるというのだ。

【次ページ】教育市場への展開に力を入れるグーグル

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