• 2015/12/08 掲載

MIT、「未来のバンドエイド」を開発 柔らかいジェルで人体と電子装置を一体化

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マサチューセッツ工科大学(以下、MIT)は7日(現地時間)、“未来のバンドエイド”として「スマート・ワウンド・ドレッシング」(スマートな傷バンド)を開発したと発表した。この“バンドエイド”は、粘着質で伸縮性に富むジェルのような材質で構成され、温度センサー、LEDなどの電子装置と一体化することができ、液体薬を中にとどめたり、流したりすることができるという。
 スマート・ワウンド・ドレッシングでは、皮膚温度の変化に応じて薬を流し、薬が少なくなってきたら軽くなる、というような設計も可能。肘や膝などのよく動くエリアに使われる場合、体に合わせて伸縮し、内臓する電子装置の機能を維持しながら、装置の形を保つ。

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MITが開発した「未来のバンドエイド」は、粘着質で伸縮性に富むジェルのような材質で構成され、温度センサー、LEDなどの電子装置と一体化できる

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 デザインの鍵は、MIT機械工学部 ロバート・N・ノイス キャリア デベロップメント 準教授 シュアンへ・ジャオ氏が開発したジェルだ。このゴム状のジェルは成分のほとんどが水で、金、チタニウム、アルミニウム、シリコン、そしてセラミックの表面にしっかり接着するようにデザインされている。

 科学誌「アドバンスト・マテリアル」に掲載された論文では、開発チームはジェルの中に導電ワイヤーや半導体チップ、LEDなどさまざまな電子装置や温度センサーを埋め込んだという。ジャオ氏は、ジェルに包まれた電子装置は皮膚の表面だけではなく、体内でも使用できる可能性があると説明している。たとえば、埋め込まれた生体適合性のあるグルコースセンサー、さらには柔らかい神経針だ。

「電子装置は通常、硬くて乾燥しているが、人体は柔らかく、湿っている。この2つは大きく異なる特性を持っている。ヘルスケアモニタリングや薬物伝達などを目的に、電子装置を人体に接触させたいのであれば、電子装置を柔らかく、伸縮性に富むものにして人体環境に合わせることが非常に望ましい。それが伸縮性ジェル電子装置開発の動機だ」(ジャオ氏)

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