ビジネス+IT

ビジネス課題別で探す

ITジャンル別で探す

会員限定

2016年02月02日

ガートナー ジョーンズ氏が解説

Windows 10への移行方法、2018年末までに企業の8割が使用へ

2015年7月に一般向け提供が開始されたマイクロソフトの最新OS「Windows 10」。その最大の特徴が、「Windows as a Service」というキーワードだ。Windows 10では、OSが常に最新の状態になっていくわけだが、企業は必ずしも変化を求めないケースもある。また、コストの問題もある。一般向けに無償配布しているものの、Enterprise版限定の機能も多いため、やはり多額の費用がかかる。こうした変化をどう捉えて、Windows 10への移行を検討するべきなのか。Windows 10の最新機能などとともに、ガートナー リサーチ バイス プレジデント 兼 最上級アナリストのニック・ジョーンズ氏が解説した。

関連記事
photo

Windows 10搭載端末

(出典:日本マイクロソフト)


Windows 10は、旧バージョンとどう違うのか

関連記事
 さまざまな新機能、新機軸が搭載されたモダンOSへと進化したWindows 10。ジョーンズ氏によると、「今までのOSに比べ、移行が簡単で、2018年末までに、企業ユーザーの80%がWindows 10を使用している」ことが見込まれるという。

 多くの企業にとって、アップグレードが避けられなくなるということは、自社への最適な導入タイミングを見極め、移行のためのロードマップをどのように考えていくか、しっかりとした準備が求められる。

 では、Windows 10は、旧バージョンとどう違うのか。ジョーンズ氏は設計面での進化を挙げる。

「Windows 10は、システムトレイやスタートメニューなど慣れ親しんだUIを継承しつつ、タッチデバイスなど新しいデバイスのアプリケーションにも対応する。多くのユーザーにとって、それほどの習熟化トレーニングは必要なく、従来のOSとの互換性を保ちつつ、多様なワークスタイルに対応するように設計されている」

 また、最も大きな変化は、OSが売り切りではなく、「継続的なアップデート=サービス」に変化した点だ。

「アプリケーションも、継続的なアップデートのストラテジーに基づき、Windowsストアから配信されることになる。App Storeと同じモデルで、ここが組織にとって一番大きな変化になる」

 興味深い新機軸としては、アップルの「Siri」のような仮想パーソナルアシスタントである「Cortana」や、ハードウェアの境界をなくし、アプリを異なるデバイス間で自在にスケールできる「Continuum」があり、そしてチーム・コンピュータの「Surface Hub」、ホログラムを投影する「HoloLens」のような周辺領域がある。その他に、ブラウザやセキュリティの新機能についてジョーンズ氏は以下のように語った。

「Windows 10に搭載される新しいブラウザの“Edge”が、今後のスタンダードになっていく。これに伴い、Internet Explorer(IE)は、IE 11がWindows 10で保持され、企業のレガシー・ニーズに対応していく役割を担う。セキュリティ面では、顔認識を行う『Windows Hello』や、企業データとパーソナルデータを切り分けるデータのコンテナ方式、ハードウェアの改ざん防止プラットフォームなどの新機能が搭載された。これにより、たとえば、ハードウェア障害の際に、ドライブを別の筐体に移し替えるということができなくなる点に注意が必要だ」

 これらの機能により、企業は、Windows 10に移行する前に、業務アプリをIE 11に対応するようアップデートしておくことや、自社のPCの保守、運用に関するポリシーを十分検討しておく必要がある。

移行シナリオの策定方法とは

 Windows 10の大きな設計思想の一つが、「Windows as a Service」というキーワードだ。これは、継続的にOSが最新の状態になっていくという考え方で、「Windows Insider Program」によって、新機能が開発されるたびに月次でプレビューされる。しかし、企業ユーザーの中には、必ずしも変化を求めないユーザーもいるため、マイクロソフトはCB(Current Branch)やCBB(Current Branch for Business)といったアップデート提供モデルを提供している。

photo
(クリックで拡大)

企業向けWindows 10のアップデートシナリオ一覧

(出典:ガートナー)


【次ページ】3つのパターンで理解するアップデートに最適なタイミング

OS ジャンルのトピックス

一覧へ

OS ジャンルのIT導入支援情報

一覧へ

PR

注目のIT導入支援情報

一覧へ

注目のイベント・セミナー情報

一覧へ

イベント・セミナー情報の登録(無料)

記事アクセスランキング

イベント・セミナー情報アクセスランキング